3、サラゴサ、ミゲル・セルベート病院
文字数 1,097文字
この病院はスペインの独裁政権の時代に作られ、最初は当時の大臣の名前がついていたようです。でも後に独裁政権時代の名前は嫌だという意見が出て、そこで働いていた医師、その人はスペインで購入した伝記の作者でもあったのですが、提案したことで、最終的に『ミゲル・セルベート病院』という名前に決まりました。
この銅像とよく似た銅像がフランスのアンヌマスにもあります。100年以上前、ジュネーブにミゲル・セルベートの慰霊碑が作られることになり、石碑の他に有名な彫刻家に頼んで銅像も作ってもらい一緒に置く予定でした。
ミゲル・セルベートが獄中から出した手紙が残っていて、彫刻家はそのイメージで作っています。でも作品があまりにもリアルだったためか、ジュネーブは受け取りを拒否して近くにあるフランスの都市アンヌマスが引き取ることになりました。
その彫刻家は何種類かの型を残していたので、その型を使って銅像が作られミゲル・セルベート病院に置かれることになりました。この時はまだ知らなかったのですが、スペインで購入した伝記の作者は長い間『ミゲル・セルベート病院』で働いていたので、この彫像も毎日見ていました。