18、カサ・ミラとデモ

文字数 1,275文字

2019年10月下旬に2回目のスペイン旅行に行った時の写真です。作品集には下の写真から入ってください。
この写真はカサ・ミラの中にあった模型の写真です。
随分大きな建物のようだが、これは城なのか?
いいえ、カサ・ミラは集合住宅、アパートとして作られました。バルセロナ中心のよい場所にある超高級アパートです。2回目のスペイン旅行、バルセロナの最初の2日間はカサ・ミラ近くのホテルに泊まりました。周りは高級ホテルや高級レストラン、ブティックなどが並んでいます。
バルセロナも私が生きていた時代とはかなり変わったと思います。
2019年の10月、カタルーニャの独立運動で中心になっていた人の裁判での判決が出て、バルセロナでは大規模なデモが行われ、空港が封鎖されたりもしました。
デモというのは反乱や暴動のようなものなのか?
現代のデモは反乱や暴動ほど激しくはありません。でも大規模なデモになると暴力的にもなり、空港が封鎖されました。旅行に行く前にそのようなことがあったので、本当に心配しましたが、私が行った時はもう落ち着いて空港も静かで、たくさんの日本人観光客がいました。
空港が静かで安心したのですが、到着した日の午後、夕方近くにカサ・ミラの近くでデモが行われていました。ホテルから歩いてカサ・ミラに行こうとしたところ、30人ぐらいの人が集まって旗を振ったりしていました。カサ・ミラ付近は道路も歩道もかなり広いので、少し離れて通り過ぎましたが、デモは夜までやっていました。
私の死後ですが、カスペの妥協でカスティーリャ王子が王に選ばれてからアラゴンは変わってしまいました。それまではアラゴンとカタルーニャ、そしてバレンシアは王は1人でもそれぞれ別の議会を持つ連合王国、それぞれが別の国として発展してきました。でもカスペの妥協以後はそうではなかったようです。
実際にデモを目の前で見てドキドキしましたが、カサ・ミラの中に入ってしまえば静かで落ち着いた世界でした。日付指定の入場券を旅行会社を通じて前もって購入していたのでスムーズに入れました。
入ってすぐの場所はこんな雰囲気です。
天井の淡い色使いとかフランスのようです。
余はプラハに生まれ育っているから建築物に関しては見る目がある。アラゴンにはこのような建築物もあるのか?
私達が生きていた時代よりもずっと後の時代に生まれた天才的な建築家が作ったみたいです。
どこから見ても美しい。これが庶民のための集合住宅とは信じられない。
庶民と言ってもお金持ちのための超高級アパートです。当時のバルセロナは発展してお金持ちがたくさんいました。
当時の様子を再現した部屋もありました。家族が生活する食堂やリビングルーム、ベッドルームなどの他に子供部屋のすぐ隣にはお手伝いさんが住むための部屋もあって驚きました。お手伝いさんを雇えるくらいお金持ちの人を対象にしたアパートのようです。
そして模型の置いてあった屋根裏はクジラの骨の中をイメージしているそうです。ガウディの建築は高級アパートという条件の中でも独自の世界観にあふれている素晴らしいものでした。
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