第18話:世相と伊豆旅行

文字数 1,649文字

 この年も日本の過去の負の遺産の整理が続いた。5月1日、第一火災海上保険が経営破綻。日本初の損害保険会社の経営破綻。8月6日に石川銀行破綻。10月8日、千代田生命保険が更生特例法適用を申請し経営破綻。生保の更生特例法適用申請の第一号。 同月20日、協栄生命保険が更生特例法適用を申請し経営破綻。負債総額は4兆5297億円で戦後最悪の倒産。

 銀行の破綻を考え大銀行をつくろうと言う機運が高まった。第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行と、その関連企業を合併・再編。これで、2000年9月29日、大銀行「メガバンク」の1つ、みずほホールディングスが発足。一方、気象災害、東海豪雨が、名古屋周辺を襲った。9月11日、12日を中心に愛知県名古屋市とその周辺で甚大な被害を及ぼした。

 2000年の夏休み、祖父の薄井淳一は、孫の幸一に勉強を教えた。すぐ隣では、この様子が気になるようで妹の夢子も話を聞いていた。夢子にも教えてあげるから教科書持ってきなさいと言うと、うれしそうに教科書とノートを持ってきた。2000年、11月3日から5日にかけて、薄井一家6人で、修善寺と伊東温泉に出かけた。

 11月3日朝、東京を出て途中、海老名サービスエリアで一休みし、トイレ休憩をした。その後、東名高速の沼津インターチェンジで降りた。その後、三島を抜けて、伊豆長岡を抜け、伊豆修善寺に11時頃到着し早めの昼食を食べて13時、予約した温泉旅館にチェックイン。車で狩野川へ行き川沿いを散歩すると風情のある景色が多く、思わず何枚もの写真を撮ってきた。

 その後、運転してきた富一は、昼寝して、18時に、夕食をとりに食堂へ向かった。多くの種類の料理が良いされ、自分で好きなものを好きなだけ持ってくるバイキング形式であり、飲み物、アイスクリーム、ケーキまで用意されていた。子供たちは、喜んで、さらに、いろんな種類のものを持ってきて味見をしていた。19時には部屋に戻り露天ぶろや屋上の温泉に入った。

 21時、大人はビールを飲んで歓談し、子供たちは、眠くなると順番に床に入った。翌朝、7時に起き旅館の周りを散歩し冷めた体を暖めるように温泉に入った。その後9時にチェックアウトして山道を走り10時過ぎに川奈ホテルに立ち寄りゴルフ場が一望できるカフェに入って、その素晴らしい川奈ゴルフコースをながめた。その先に、海が、水平線の方まで見渡せた。

 ここの景色をみんなに見せたかったと、富一が言うと、父の薄井淳一が噂には聞いていたが、本当に素晴らしい所だねと感心していた。ゆっくり、暖かいのも物とケーキセットを食べて、景色を眺め11時前に出発。11時半過ぎには、今日宿泊する老舗ホテルに到着。部屋に入って、一休みし伊東の町に出て寿司屋を見つけ、入って食べたが、魚はうまく、たらふく食べた。

 町中を散策して14時近くにホテルに戻った。その後は、自由行動として、別れて行動した。
18時過ぎに、夕食を食べに会場へ行くと、今日は和食中心で、特に焼き魚の種類が多かった。刺身と、フライもあり、何と、地元の酒まで用意してあるのには驚かされた。もちろん、いただいてみると、実においしく、いつの間にか、酔いが回って気分が良くなった。

 富一も父、淳一も真っ赤な顔になり部屋戻り、21時過ぎには床に入り寝息をかき始めた。翌朝、6時過ぎ、富一と淳一が起きて風呂に入りに行って7時に帰ってくると入れ替わりに女性と子供が風呂へ向かった。8時過ぎに朝食会場へ家族達、全員で、出かけた。そして、薄井家の多くが、トーストとハム、チーズなど洋食を中心に食べていた。

 しかし、淳一は、卵かけご飯に乗りとみそ汁に漬物の純和風の朝食を食べた。しかし、食後は、やはり、うまい珈琲を飲んで、ケーキを食べた。その後、ホテルをチェックアウトし10時には出発。熱海、小田原を抜けて、小田原厚木道路で、厚木から東名高速の東京インターから、自宅に帰った。12月を迎え寒くなり、こたつとストーブで部屋を暖めた。
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