第21話:温泉旅行、イラク戦争とサーズ

文字数 1,629文字

 この頃、長女の夢子は、中学1年生で、お兄ちゃんと同じ、青山高校めざすと宣言。高校受験のために猛勉強を開始。英語を勉強し世界で活躍したいという希望をもち上智大学英文科を最終目標に置いた。この年の10月12日、早朝、1泊2日で、新しく買ったエスティマ・ハイブリッドで箱根に出発。

 東名の東京インターから入り、御殿場で降りて、山中湖をで一休みして、その後、御殿場に戻り、箱根へ向かって、芦ノ湖畔のレストランで昼食を食べた。その後、仙石原のすすき草原を散策してガラスの森美術館を見学して、強羅の老舗ホテルにチェックインした。翌朝8時に起き、ホテルの近くを散策して、芦ノ湖遊覧船に乗った。

 その時、周りの山々と、奥に見える雪をかぶった富士山の写真をたくさん撮って、12時前に下船した。昼食後、御殿場から東名高速を走り東京インターで降り、15時、自宅に帰った。その後、寒くなり12月、今年、中華街で忘年会を開き家族6人で、聘珍楼を予約して美味しい中華料理に舌鼓をうった。確かに美味い、特に麻婆豆腐が気に入った。

 やがて2003年が明けた。寒い冬、風邪をひかない様、中止ながら生活したが長女の薄井夢子が中学で、風邪をもらった。翌日、内科に行くと、幸いインフルエンザではなく、風邪と診断され、大事をとって3日間休んた。祖母の手料理と看病で元気を取り戻した。やがて昼間の日差しが春の訪れを予感させ、3月中旬。

 米英軍は3月20日、国際社会が求めていた大量破壊兵器の査察、廃棄に応じないとして、イラクに対する軍事作戦を開始。圧倒的な軍事力を背景に戦闘は早期に終結。フセイン政権は崩壊。ブッシュ米大統領は5月1日事実上の戦闘終結宣言を発表。米英主導の占領が続く中、イラク人による統治評議会も発足12月13日には逃亡を続けたフセイン元大統領が拘束された。

 しかし、5月1日以降もテロや米軍襲撃事件が相次いだ。8月19日、国連のバグダッド事務所を狙った爆弾テロも起きた。11月29日には日本人外交官2人が北部のティクリット近郊で銃撃を受けて殺害。イラクで邦人の犠牲者が出たのは初めてでイラクの戦後復興支援に取り組もうとしていた小泉政権に大きな衝撃を与えた。

 3月にイラク戦争が始まって以降、イスラム教徒が多数派を占める国を中心に、世界各地で爆弾テロが相次いだ。5月にサウジアラビアのリヤドやモロッコのカサブランカ、8月にインドネシアのジャカルタ、11月にもリヤドやトルコのイスタンブールで発生。ウサマ・ビンラディン氏率いる国際テロ組織アルカイダと関係のある過激派の犯行とみられた。

 中国・広東省で、初の感染者が確認された新型肺炎「サーズ」は春から北京、香港、中国各地や台湾、シンガポールで流行。世界保健機関「WHO」は、各地域への渡航延期勧告。死者は8百人近くに上り拡大が懸念された。しかし6月4日に事実上の終息宣言が出た。秋になり実体経済も輸出拡大を背景とした設備投資で良い数字が相次ぎ景気動向指数の基調判断を上方修正。

 その他、日本道路公団の民営化問題で、石原伸晃国土交通相は、同公団の藤井治芳総裁が公団の債務超過を示した。いわゆる「幻の財務諸表」の国会答弁が、不適切な対応として辞任を要求。しかし、総裁は非を認めず拒否し全面対決。石原伸晃国土交通相、公開の場で弁明を聞く「聴聞」を開いた後に解任するという異例の事態へ。その後、政権選択を最大の焦点とした第43回衆院選が11月9日投開票され、自民など与党3党が絶対安定多数の275議席を獲得。

 小泉政権の継続が決まった。しかし、自民党は単独過半数に満たない237議席と伸び悩み、民主党は177議席に躍進。自民、民主の2大政党制になった事が印象的だった。2003年12月26日、紛争の中心地イランでマグニチュード6.6の大きな地震が起きた。アドベ建築や無補強レンガ組石造でできた住宅の多くが倒壊し、旧市街の80%以上の建物が倒壊。
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