Rose Bud(市民ケーン)
文字数 318文字
それは無限ではなく、日本列島ほどの長さの胃袋だった。
空に浮かんでいるという意味では、気球にたとえることもできる胃袋だった。
主に人間を喰う。
しかし腸は備えていないのだった。胃袋の後端というのか尾端というのか、その部分は明太子のように丸まってツルリとして、どこにもつながっていない。
反対側は、もちろん口ではなくて、巨大なバラの花だった。地上から花びらの隙間に、主に人間を吸い上げる。腸も、それに付随するはずの穴もないものだから、胃で溶かされたものは、また花びらの隙間から吐き(?)流される。ショッキングピンクの液体となって地上を楽園のように染めている。
なぜか乳首は溶けず、硬い石のようになって地上に降ってきた。指輪に人気の宝石とされている。
空に浮かんでいるという意味では、気球にたとえることもできる胃袋だった。
主に人間を喰う。
しかし腸は備えていないのだった。胃袋の後端というのか尾端というのか、その部分は明太子のように丸まってツルリとして、どこにもつながっていない。
反対側は、もちろん口ではなくて、巨大なバラの花だった。地上から花びらの隙間に、主に人間を吸い上げる。腸も、それに付随するはずの穴もないものだから、胃で溶かされたものは、また花びらの隙間から吐き(?)流される。ショッキングピンクの液体となって地上を楽園のように染めている。
なぜか乳首は溶けず、硬い石のようになって地上に降ってきた。指輪に人気の宝石とされている。
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