3-1.ビジネスホテル
文字数 719文字
2023年3月24日(金) -3日目-
美羽が目を覚ますと、日時は3月24日の正午。太陽の光が眩しかった。
美羽が眠っていたのは 知らない部屋のベッドだったが、どこかのビジネスホテルの一室のようだ。部屋のパンフレットを見ると、どうやら品川のビジネスホテルらしい。
机の上に書き置きがあった。
【美羽ちゃん、おはよう。ルームサービスは自由に利用していい。絶対外に出たらだめだよ】
ピリリリリ・・・
そのとき、美羽のスマホが鳴った。
「もしもし?美羽?私だけど」
「き・・・清美叔母さん?」
「昨日帰ってくるって言ってなかった?どこにいるの?東京着いているの?帰ってこれなくなったなら、連絡くらいしてよ。あと、申し訳ないんだけど、これから私、取引先との打ち合わせで急遽出社しないといけなくなったから、20時頃まで帰れないわ。私が帰るまで適当に時間潰しててね」
「叔母さん!あのね!!」
美羽の叔母、神野 清美 からの通話は一方的に途絶えた。折り返したが、繋がらなかった。
美羽は必死に誰か連絡を取れる人間が東京にいないか考えた。
(あいつか・・・)
美羽は、藁にもすがる思いで、同級生の兄で、過去しつこく付き纏っていた、美羽の5歳年上の伊藤 浩介 に連絡を取ることにした。
伊藤浩介は、今確か名古屋から上京していて、都内のゲーム会社に勤めているはずだ。
伊藤浩介とはすぐに連絡がつき、本当かどうかは不明だが、今日は会社が休みらしく、今から品川駅近くのカフェに来てくれることになった。
身支度して靴を履く。
ドアには、【絶対出るな】と付箋がされていた。
だがこんな所にはもう居られない。スーツケースとワイン瓶を持ち、構わず美羽はドアを開けた。
美羽が目を覚ますと、日時は3月24日の正午。太陽の光が眩しかった。
美羽が眠っていたのは 知らない部屋のベッドだったが、どこかのビジネスホテルの一室のようだ。部屋のパンフレットを見ると、どうやら品川のビジネスホテルらしい。
机の上に書き置きがあった。
【美羽ちゃん、おはよう。ルームサービスは自由に利用していい。絶対外に出たらだめだよ】
ピリリリリ・・・
そのとき、美羽のスマホが鳴った。
「もしもし?美羽?私だけど」
「き・・・清美叔母さん?」
「昨日帰ってくるって言ってなかった?どこにいるの?東京着いているの?帰ってこれなくなったなら、連絡くらいしてよ。あと、申し訳ないんだけど、これから私、取引先との打ち合わせで急遽出社しないといけなくなったから、20時頃まで帰れないわ。私が帰るまで適当に時間潰しててね」
「叔母さん!あのね!!」
美羽の叔母、
(あいつか・・・)
美羽は、藁にもすがる思いで、同級生の兄で、過去しつこく付き纏っていた、美羽の5歳年上の
伊藤浩介は、今確か名古屋から上京していて、都内のゲーム会社に勤めているはずだ。
伊藤浩介とはすぐに連絡がつき、本当かどうかは不明だが、今日は会社が休みらしく、今から品川駅近くのカフェに来てくれることになった。
身支度して靴を履く。
ドアには、【絶対出るな】と付箋がされていた。
だがこんな所にはもう居られない。スーツケースとワイン瓶を持ち、構わず美羽はドアを開けた。