2-3.銃撃戦
文字数 720文字
「きゃああああああ!!」
逆さになった沖津の顔を見て美羽が叫ぶ。
黒髪女性が窓に向かって銃口を向ける。沖津の顔が消えた。 パンっと美羽の真横を銃弾が通過し、窓に亀裂が入った。 今度はフロントガラスに沖津の顔が現れる。黒髪女性が沖津の顔目掛けて銃を数発撃つ。その一発は運転手の後頭部を貫通した。
タクシーはドリフトした。美羽の視界が周る。 沖津は先に割った運転席の扉から手を入れてドアを開くと中に入り込み、後頭部を撃たれて息を引き取った運転手の脚を踏みつけ急ブレーキをかけた。
黒髪女性と美羽はしたたかに前座席シートにぶつかった。
今度は沖津が拳銃を取り出し銃口を黒髪女性に向けると黒髪女性は舌打ちしてドアを開けて外に逃げた。
沖津は後部座席に周り美羽の身体を抱いて、共に外に出ると、車の後ろに隠れた。 チュインチュインと銃弾が車の周りを飛ぶ。
上はセーターで、下半身は裸に靴下とスニーカーの姿の美羽は、拳銃の爆発音をこれ以上聞くまいと必死に両手で耳を塞いだ。
沖津は美羽を庇いつつ、銃を持ち直すと銃弾の方向に何発か打ち込んだ。
美羽は沖津の左腕を掴んだ。
「も・・・もう撃たないで!」
「大丈夫、ただの脅しさ、彼女と話合いをしてくる」
美羽は必死に左腕を掴み続ける。
「向こうに柱が見えるだろ?美羽ちゃんはそこまでダッシュだ。僕は反対方向に走る。後で迎えに行くから柱の影で待っててね」
美羽は俯いたまま何度もうなづいた。
「じゃあ、行ってくるよ。ま、ちょっとだけ撃つけどね」
沖津は銃を構えてタクシーの前方に進む。 その後パンッパンッと甲高い爆発音が響いた。 美羽は耳を抑えながら無我夢中で柱まで駆けた。
逆さになった沖津の顔を見て美羽が叫ぶ。
黒髪女性が窓に向かって銃口を向ける。沖津の顔が消えた。 パンっと美羽の真横を銃弾が通過し、窓に亀裂が入った。 今度はフロントガラスに沖津の顔が現れる。黒髪女性が沖津の顔目掛けて銃を数発撃つ。その一発は運転手の後頭部を貫通した。
タクシーはドリフトした。美羽の視界が周る。 沖津は先に割った運転席の扉から手を入れてドアを開くと中に入り込み、後頭部を撃たれて息を引き取った運転手の脚を踏みつけ急ブレーキをかけた。
黒髪女性と美羽はしたたかに前座席シートにぶつかった。
今度は沖津が拳銃を取り出し銃口を黒髪女性に向けると黒髪女性は舌打ちしてドアを開けて外に逃げた。
沖津は後部座席に周り美羽の身体を抱いて、共に外に出ると、車の後ろに隠れた。 チュインチュインと銃弾が車の周りを飛ぶ。
上はセーターで、下半身は裸に靴下とスニーカーの姿の美羽は、拳銃の爆発音をこれ以上聞くまいと必死に両手で耳を塞いだ。
沖津は美羽を庇いつつ、銃を持ち直すと銃弾の方向に何発か打ち込んだ。
美羽は沖津の左腕を掴んだ。
「も・・・もう撃たないで!」
「大丈夫、ただの脅しさ、彼女と話合いをしてくる」
美羽は必死に左腕を掴み続ける。
「向こうに柱が見えるだろ?美羽ちゃんはそこまでダッシュだ。僕は反対方向に走る。後で迎えに行くから柱の影で待っててね」
美羽は俯いたまま何度もうなづいた。
「じゃあ、行ってくるよ。ま、ちょっとだけ撃つけどね」
沖津は銃を構えてタクシーの前方に進む。 その後パンッパンッと甲高い爆発音が響いた。 美羽は耳を抑えながら無我夢中で柱まで駆けた。