作品数44
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作者ブックマーク

ファンレター

  • ああ、ここ。これが読みたかった!(第3幕第7場まで読了)

     原作ではぼかされていたこのシーン。重要なところだと思うのですが、存外にさらりと流されていてちょっとびっくりしました。ええ~知りたい、二人の心の機微が……、その苦しい夜はそれからどうしたのっ。これは「その夜の二人の様子を思い描いて」とばかりに、作者が読者に想像の翼を与えたって事なのかなと思っていますが、その手の想像力が皆無な自分は悶絶するのみでした。ああ、願いが叶った、うれしい。あ、たまに入るちょっとコミカルな味付けも、シリアスな展開のほっと一息になって好きです。

  • 2幕14場まで読了

     2幕に入って、あ、未村節だ(喜)と思われるフレーズが目立ってきました。なんだか台詞が生き生きしています。原作では日記の中で淡々と描かれる逃避行ですが、会話で読むと二人のこころの波立ちが際立ってドラマチックです。そして会話に時折挟まれる風景描写の絶妙なこと。ああ、最果ての浪漫だわ~~とうっとりです。  第14場ではいまかいまかと待ち焦がれたあの「詩」がとうとう! 簡潔ですが二人の旅路を追いながら読むと感無量です。  それにしてもあの東洋の娯楽がまさか出てくるとは! 原作でもびっくりしましたが ... 続きを見る

  • 第1幕まで読みました

     いきなりの急展開に引きずり込まれて、飛ぶようにページをめくってしまいました。読みやすいのにひとつひとつの言葉はとっても重厚でその奥にどこまでも広がる作品世界を垣間見せてくれます。この戯曲は日本語訳の原作本、約300ページの内だいだい2/3ぐらいのところから始まっていると思うのですが、前200ページの雰囲気が十分に濃縮されて伝わってくるのは感嘆を禁じえません。私もむか~~し、この話に感動し何を血迷ったかマンガのネーム(?)らしきものを描いてみたことがあるのですが、この前200ページをどうして良い ... 続きを見る

  • 凄まじく壮大なSF

    今まで、自分には難しそうと思い未読だったSFです。こんなに面白い小説だったとは。私の琴線に触れる言い回しがたくさんあるので、気に入って読み返しています。(資料集もすごい世界観)。前から思っていたのですが、未村さんの言葉、文章って、本当に生き生きとした躍動感があるんですよね。未村さんの翻訳だから読みやすいのかもしれません。生前原作者と交流があったというようなびっくりする経歴の方に、こんな風にファンレターが出せちゃう、それがここの凄いところです。

  • 泣きそう

     第1幕第1場まで読んだ所で、感激で泣きそうになってしまいました。また、あの感動に違った形で会えるなんて!   第1幕第1場のあの感情を押し殺したような静謐な独白が、これから読者が知るだろう彼らの波乱に満ちた冒険の幕開けでした。以前、原作を最後まで読んでからまた最初に戻ってこの部分を読んで、独白が内包する凄まじい浪漫に悶絶した覚えがあります。ああ、この先が楽しみでたまりません。  もっと読んで感想を……とも思いましたがこの興奮をお伝えしたくて、書いてしまいました。

  • むすびに替えて~「かわいい」はきっと、あとからついてくる~

    未村さんは、どうして私のこと知っているの? と思うほど私の心情に寄り添ってくれるお話しでした。私も何度「かわいげがない」と言われたことか。(笑)確かに、コンプレックスでフラフラする自分の真ん中を取り戻すために、自分を肯定してくれる本を探していたのだなぁ、と実感しました。“「かわいい」はきっと、あとからついてくる” 名言ですね!自分の中にいまだに住んでいる“小さい頃の私”に、教えてあげました。(返信不要です、ご自愛くださいね)

  • 「12のつきのおくりもの」「森は生きている」

    未村さんがおススメする女の子が活躍する児童文学、大変興味深く読みました! 「森は生きている」は以前、高校演劇でみたことがあります。だいぶ前でうろ覚え。未村さんの絶賛を読んで、もう一度みたくなりました。 「12のつきのおくりもの」は、わたしのもっているバルカンの昔話集収録の「娘と十二の月」と同じ話ですね。こちらの方は、「十一人の男とひとりのおばあさん」なんですよ。三月が「マルタばあさま」です。ご紹介の方は三月は美少年なんですね!!びっくりしました^^  おばあさんがままむすめに、どの月が好き ... 続きを見る

  • 一気に読みました

    断水中の蛇口から出てきた、不思議な鳥! どうなるんだろうと、ワクワクして、一気に読み終えました。 素晴らしい作品だと思いました。私も水をだいじにしようと思います。 ともち

  • なんてドラマチックな

     初めまして。美しい物語を読ませていただき、ありがとうございました。読み終えてから、この幽玄な、そして一瞬だけれどど心に直接響くようなバチの音の事をずっと考えてました。それくらい心に残りました。ストーリーに加えて、独白などのリズムが絶妙で、読んでいてとてもドラマチックに感じました。さすが戯曲の名手。「飛ばされる、」で改行され一瞬の間のあとに続く文、とか、最後から2行目の文章とか、読んでいてはっとさせられました。まるで目の前に登場人物が居るかのようでした。すごい……。

  • 嗚咽・・・

    さわり、あわじ、三文字のひらがなの優しい響きにこめられた、師弟愛に涙してしまいました。老いた師匠の様子と人柄が目に浮かぶようです。悲しくも美しい余韻が残る小説をありがとうございました。

  • ジークフリート&オデット両方読みました^^

    シリーズ完結、おめでとうございます! ジークフリート視点とオデット視点、両方読むとお互いのことが客観的に分かって面白かったです。ジーク視点では、彼が気さくな性格ゆえ、王子という身分であることがあまりピンとこないのですが、オデット視点ではそれがよく分かりました。王家の葬儀の場面を中継されて全国民が見守る、彼はそんなアイドルのような存在だったのですね。オデットが憧れる気持ちもよく分かりますね。チェーホフを引用するくだり、オデットの恋心がかわいいです^^ 何度か読み返して分からなかったのが、二人が ... 続きを見る

  • 4の1,4の2

    ちょっと胸がいっぱいです。『ままむすめ』は現実にもいますね。大切な秘密(指輪)を取り上げられ、孤独と絶望に苛まれながらも荒むことなく生きている子。そんな子達には童話のように、新しい人生の局面、救いが訪れて欲しい。この本読みたくなりました。なんか感動して衝動的にファンレター書き出したので、まとまらずにすみません。2つ合わせて素敵な物語でした。

  • 私も!

    私も『ふたりのロッテ』が大大大好きなのです! ケストナーの他の作品も良いけれど、やっぱりこれがベスト。小学校のブックトークで自分なりの感想を子供たちに話しましたが、未村さんの記事を読んで「おお、さすが!」という感じ。大人視点、私には抜けていました^^。 他のブックレビューも興味深いです。また楽しみにしていますね。

  • 確かに大人になってからの方が絶対しみる

    未村さんナビゲートの『ふたりのロッテ』がしみてしみて……。なぜかというと、これ私事だから書こうかどうしようかすごく迷ったのですが、私は夫とは一度離婚して復縁しているのです。子どもは1人で、その頃のワンオペ育児とか色々彷彿してしまい……子どもにも苦労かけたし。だから未村さんが語るこの作品のテーマを読んで、グッときてもう言葉にならない。未村さんの簡潔で美しい文章にすべてが詰まっている。やはり読み継がれる作品には力があるんですね。未村さん、感謝です、ありがとうございます。(今はエッセイの通り家族でお気 ... 続きを見る

  • 私には難しいかと思ったのですが、

    杞憂でした。未村さまがわかりやすくかみ砕いて表現してくださったので。こんな授業だったら楽しいですね…… 「ただ、書かれたことだけに徹して読む。そして愉しむ。」私、どうしてこんな大事なことを忘れていたのでしょうか、という心持ちです。 そして”最後に一言”が創作する人達へのエールと受け取りました。未村さまの文章、元気出ますね!(*^-^*)

  • 最初読んだとき、とにかくびっくりしました

    そして何度も読み返しました。何度読んでも飽きないし、その度に発見があって、その小説が読みたくなるポテンシャルの高い書評、という印象でした。未村さまの文章の体力というか、技術が高いのでこんな自由で新鮮な表現ができるのだなぁ、と。そしてラストの問題提起が、急に切っ先を向けてくるようで、もう、凄いとしか……(←こんな風に幼稚なコメントしかできないので、ファンレター送りたくても躊躇してしまっていました。自分の無教養振りがバレてしまうので(^^;))

  • オルガンの描写がリアルで素晴らしいです

    「白鳥の湖」を皆で演奏するという筋書き、とても素敵ですね! 以前、マリインスキー劇場で「白鳥の湖」全幕を観たのを思い出しました。たしかに、演出家によって、終わり方がいろいろありますよね。わたしが観たのは愛の勝利(悪魔を倒して、天の国で二人が永遠に愛し合う)でした。 ワーグナーを急に罵る場面、びっくりしました。ワーグナーのファンは熱狂的だから、大丈夫かなと思いましたが。ドイツ人にもアンチはやはりいるのですね? ワーグナーの反ユダヤ主義を理由に嫌っているという話はよく聞きますが、作品が長いか ... 続きを見る

  • 虫、好きです。

    大変、面白かったです。BGMのご紹介まで。でも一つの芸術になってる気がしました。蝉は特に地上での命が短いと言いますね。長生きした蝉はモテない……。その辺りがリアルでした。

  • 小鳥の声が告げるもの…

    最新131話、この小鳥の声が告げる「恐怖」ってわかるような気がします。…もちろん、わかるって言っても、それはあくまで自分に引き付けての理解で、この「鳥の声」が意味するところは、人によってさまざまな受け取り方があると思いますが、実は私自身、何年か前に、発表のあてはなくなんとなく書いた評論みたいなものがあるんです。それを11月の末くらいにでも、少し加筆訂正してここに載せようかなあと思っているんですが、その結論部分には、やはり現代日本の危うさに対する恐怖感が出てくるんです。具体的には東日本大震災以降表 ... 続きを見る

  • 表紙メイキング嬉しいです(*´∀`*)

    ご自分で撮られた写真を使っていたころから拝見していましたが、講座を見て表紙を作ってみられたということで、お役に立ったのが嬉しいです。 メイキングも興味深く、フォントの配置などの試行錯誤など参考になりました。使いこなしておられますね~!