【戯曲】闇の左手(ル=グウィン原作/オリジナル訳に基づく二人芝居)

[SF]

186

86,070

10件のファンレター

宇宙のさいはて、極寒の惑星。スパイとみなされた地球からの使節は、ただ一人の理解者である現地人の宰相と、大氷原を横切って決死の逃避行を試みる。雪と氷に閉ざされた死の世界で二人を待ち受けるものとは……。
日本では『ゲド戦記』の原作者として知られるル=グウィンの、真の代表作『闇の左手』。その壮大な物語を、かぎりなくストイックな表現で二人芝居の朗読劇にしました。
未村明によるオリジナルの翻訳に基づいています。勝手な二次創作ではなく、正式に原作者の許可を得ています。生前に台本をお見せしたら、大変喜んでくださいました。
(人形は園英俊(そのひでとし)氏の作品です。)

(ここから小声)じつは、原作小説の既存の日本語訳には、訳し間違いが多々あります。少なくとも、固有名詞の発音は私の訳のほうが「正しい」です。ル=グウィンさんに(生前)直接お会いしてお訊きしました。ご本人による朗読テープも私は持っていて(残念ながら絶版)、随時確認しています。
例1.主人公二人のうち一人の名前は、「エストラヴェン」です。冒頭の「エ」にアクセントがあります。(ハ●カワ訳のように「えすとらーべん」ではありません。)
例2.もう一人の主人公ゲンリーの所属する惑星同盟の名前は、「エキュメン」です。同じく冒頭の「エ」にアクセントがあります。(ハ●カワ訳のように「えくーめん」ではありません。)
さらに詳しい話は別編「もっと『闇の左手』」をご覧ください。

ファンレター

ああ、ここ。これが読みたかった!(第3幕第7場まで読了)

 原作ではぼかされていたこのシーン。重要なところだと思うのですが、存外にさらりと流されていてちょっとびっくりしました。ええ~知りたい、二人の心の機微が……、その苦しい夜はそれからどうしたのっ。これは「その夜の二人の様子を思い描いて」とばかりに、作者が読者に想像の翼を与えたって事なのかなと思っていますが、その手の想像力が皆無な自分は悶絶するのみでした。ああ、願いが叶った、うれしい。あ、たまに入るちょっとコミカルな味付けも、シリアスな展開のほっと一息になって好きです。

返信(1)

ありがとうございます!*。・+(人*´∀`)+・。* ですよね、ですよねっ! もうゲンリーってば、早くセレムさま襲ってしまえ!って身もだえしたくなるんですけど、ゲンリーくん紳士だから襲わないんですよね。セレムさまも「地球人の女性ってどういうものなの?」とか訊いちゃって、自分で赤面したりして、ええーそれって「好きな人いるの?」くらいど真ん中な質問だろうセレムさま自覚なさすぎ!ってまた身もだえ(笑)。二人とも可愛いすぎます。
原文の格調高さを壊さずに、このあたりが伝わる訳を作りたいのですが、そちらの作業は苦戦してます。気長にお待ちいただけたら嬉しいです。(^-^)/