第69話 やちむんと言えば金城一門

文字数 370文字

長は故人ですが、金城次郎さんです
壺屋焼の陶芸家で人間国宝に指定されています
僕の知る限り、有名な図柄は魚紋や海老紋ですが
次郎さんの作品ならばぐい呑程度ても数万円の値が付きます。

さすがに
次郎さんの作品は高くて手が出ませんが
一門という事であれば、手の届くところにも名品があります。

次郎さんの弟さんや子供さん、お孫さんらも陶芸家として活躍しており
同じ魚紋にしても作り手によって趣が随分と異なります
娘の宮城須美子さんは実に優しく線で、ファンも多いとか。

僕のお気に入りは、長男の子、つまり次郎さんの孫にあたる吉彦さんです。
刻印はカタカナの「ヨ」
厳しすぎず優しすぎない魚紋は、ぐい呑ならば泡盛を注ぎ魚を泳がせ
小皿ならスクを乗せた奴を置いて肴を映えさせます。

決して、10年前に2000円で買える作品が
吉彦さんの”ぐい呑”だけだったと言う理由ではありません!
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