第64話 三六3 節句の膳を供する時の様子
文字数 264文字
□中宮の御節句のお膳を差し上げるとき、若い女房たちは、頭髪の右に差した櫛に菖蒲を刺し、物忌を付けたりなどする。さまざま、唐衣、初夏に着るカザミなどに、趣向を凝らした折枝などを菖蒲の長い根に、紫とまだら濃い糸で結び付けたものは、殊更珍しくもないのですが、とても風情があるものです。さて、春ごとに咲からといって、桜をなおざりに思う人があるだろうか。
※端午の節句で、紫と白の取り合わせの中、女房は髪に差したり、初夏にきる衣装に趣向を凝らした糸で結び付けるなど、さすが平安時代の宮中はあでやかな光景が繰り広げられていたのでございますね。
※端午の節句で、紫と白の取り合わせの中、女房は髪に差したり、初夏にきる衣装に趣向を凝らした糸で結び付けるなど、さすが平安時代の宮中はあでやかな光景が繰り広げられていたのでございますね。