第74話 三八4 鶯と郭公
文字数 360文字
□郭公は、なほ、さらに言うべきこともない。いつのまにか、カッコウという鳴き声も、さも得意そうな顔をしているのが聞えるが、卯の花、花橘などに宿りをして、見え隠れするも憎たらしいほど心使いである。鶯は五月雨の短い夜に、寝覚めをして、どうにかして人より先に、聞こうと待っているうちに、夜深いときに鳴いた声は、上品なうえに愛らしさがにじみ出ているようで、いみじう心引かれどうしようもない。六月になるとなんの音もしなくなり、すべて一言では言ゐ表せない。夜鳴くもの、なんでもめでたし。夜泣きの赤ん坊は、そうでもない。
※近くに森もなくカッコウは聞くことがないが、メジロは我が家の庭木にもやってくる。こみかんを切っておいておくと、窓ガラス越しに見える。鶯は警戒心が強く、声は聞えど姿は見えない。カッコウは種まき時期を知らせるらしい。
※近くに森もなくカッコウは聞くことがないが、メジロは我が家の庭木にもやってくる。こみかんを切っておいておくと、窓ガラス越しに見える。鶯は警戒心が強く、声は聞えど姿は見えない。カッコウは種まき時期を知らせるらしい。