第180話 121 やくにもたたない
文字数 202文字
潮の干潟にとどまっている大船。大きな木が、風に吹き倒されて根までささげる様に横たわり伏せている。いい加減な者が、供の者を叱っている。人の妻などが、つまらないことに恨み言を言って、隠れてしまったのだが、必ずや大騒ぎして尋ね回ってくれるものだと思っていたのだが、さのような気配もなく、憎たらしいように知らんぷりをされているが、それでもいつまでも他所に泊まるわけにもいかず、自分からのこのこ出て来てしまった。
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