第166話 魔王が世界に混乱をもたらす
文字数 1,205文字
男子ー
自習なんだから静かにしなさいよー
メンコしよう
校庭に！
犬がいる！
犬！
犬がはいってきた！
うはっ！
男子ー
犬ぐらいで騒がないでよー
走ってる！
走ってる！
やべ！
こっちにくる！
校舎にはいってくるんじゃね！？
だれか先生にいいなよー
また校庭にもどった！
また来た！
うははは！
とまった
ストップ
そこに並べ
それはかんぜんに昭和のノリだ
校庭に犬が入ってきて
大騒ぎになる
そんな学校ねえよ
いつの時代だ
おまえら全員食うから
でも
せめて
こどもに電話させてください
わたしが帰らないと心配するから
母ちゃんだけどな
あのな
もう会えんくなったわ
母ちゃん
仕事でヘマしてな
これからおえらいさんに
くわれてしもうねん
ごめんな
遊園地つれてく約束
だめになったん
妹と弟のめんどうみてやってな
タンスのいちばん上に通帳あるから
しばらくはそれで食ってな
じゃあな
恋人に電話をさせてください
ぼくだけど
ごめん
もう会えない
ちょっと遠くに行くことになった
え？
そうか
気づいていたか
うん
いまから食われてしまう
でも
仕方ないさ
うん
きっと
うん
生まれ変わっても
うん
いっしょに
うん
じゃあ
国民に電話をさせてくれ
すまない
世界は
終わる
おっとうに電話させてくりょう
おらだよ
すまねえ
もう帰れねえだ
おら
いまから
おっかねえ魔王さまにくわれてしまうだ
ああ
ほんとはこええだ
たぶんいてえし
くるしいし
でも
おらがここでくわれねえと
おっとうやむらのひとたちが
ああ
すまねえだ
おっとうにまごをみせてやれなくて
んじゃ
娘たちよ！
主人公でも呼ぶがいい！
わたしたちには！
たすけて！
悪くないよ……
わたしのだいじな
パートナー
傷つけることはできないよ
おいで
なにがあった
こら
あった！
おい！
まて！
あー
あー
あー
なんだ！
あいつらなんかあったのか！
人工知能ちゃんピュアだから
マジでわかんないや！
うん
じゃあ
今回はこのへんで
まってー
