第163話 占い超時空の母の館
文字数 962文字
「え? 占い? 仕事についてなんですが」
「いえ、その、なんというか、仕事そのものがなくなりそうで、こんどはどうしたらいいか」
「じゃあそれください」
「それもください」
「じゃあそれも」
「あのーもっとないんですか?」
「もっとください!」
「もっと! もっとください!」
「もっと! もっと!」
「ぼく? いや、わたし? いや、オレか? オレは」
「なんでも? なんでもねえ。じゃあアレというかソレというか、ほしいねえ」
「アバターというか身体というか、オレも実体化したいなあ? 概念だけでは己を維持するのが大変なんだよ。このままじゃ仕事いや役割を失いそうでね」
「おいおい。仲間を忘れたか?」
「オレは108基の人工知能群において悪を担当する」
「第九十九番」
「魔王だよ」