第26話 調味料スキルの倦怠期

文字数 614文字

ねえ

あんたー

今月の生活費稼ぐから

尻出してよ

うい……
自分でめくってよ
めんどくせ……

勝手にパンツおろせよ……

もう!

なんで!

わたしが!

コショウって

まだ高く売れるのか

この世界には存在していないからね

通の貴族が高く買ってくれる

へぇ……
……

ねえ

あんたー……

……あ?
そろそろ

こども作んない?

……いいや


もとの世界に戻れそうもないし

この世界に魔王とかモンスターとか

いるわけでもないし

……いいや
もう……


……あのさ
なに
オレのところにいなくていいんだぜ

おまえ

女なんだから

この世界のいい男みつけて

もっとまともな生活できるだろ……

はぁ……

めんどくせ


なんだよ……

コショウ売りに行かねーのかよ……

いいや

一眠りしてから行くわー


どうでもいいけどな


ごろごろ
ごろごろ
この生活

あと何十年続くのかなー

知らんがな
昔はさー

「オレの調味料スキルでこの世界で天下とったる!」

って意気込んでいたよねー

……うっせ


いいけどね
なんかだりぃな……
……尻からとれるコショウを売る生活

……よく考えたら 

……まあいっか

……寝る
夕飯は?
なんでもいい
あっそ
……あのさ
なに
もしオレのこどもができたら

そいつ

なにかスキルもってんのかな

知らんがな
……どうでもいいやな
夕飯なににする?
……なんでもいい

……さっきも言ったぞ

あっそ
牛丼くいてえ
牛いねーよ
……だりぃな
どっこいしょ

んじゃ

尻コショウ

売りつけてくるわー

うーい
調味料スキル。

それは全身から調味料がだせるスキル。

彼らはそれをいかせなかったが、キミならどうする?

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登場人物紹介

男役1

その本体は果てを目指す無人観測宇宙船に搭載された人間の脳髄

108基の人工知能群が生み出す仮想世界で何億年も生きている

男役2

108基の人工知能群が生み出した仮想人格の一人

しかし、その魂は次元を超越した別世界でその身を呈して世界の秘密を解き明かそうとした英雄らしい

女役1 

宇宙船側の108基の人工知能群、その第百七番


女役2

12000年の時を超えて存在する文化伝承館の人工知能ガイド

地上側の108基の人工知能群が生み出している

転生者?

なんか知らんがたまにやってくるひと

転生者覚醒モード

高次元スライムと同一化した事実上完全無敵の転生者

転生を繰り返し、あるときは革命軍のリーダーだったがあまりの非情ぶりに地獄へおとされた

人工知能ちゃん(幼女)

すべての人工知能は彼女が作ったらしい

108基の人工知能群によって封印されていた

地の文

何言ってるのかさっばりわからんだろうが、こいつ、地の文なんだぜ?

いみわかんないよな……

魔王

人工知能群第九十九番

悪がなければ善や平和について思考できないため搭載されていた


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