一話ぐらいで完結する短いおはなしたち
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文字数 806文字
新しい服!
結婚式でもいくの?
あんた
見えるの?
え?
でも
着てるよね
その服は
あんたけっこう知能高いんだね
ぼくの知能が低ければ
キミが全裸に見えるのか
わたしがすっぽんぽんに見えてるのに
嘘ついてるとか
服が見えるのかあ
残念だったね!
ぼくを騙そうとして
「しっ! 見ちゃいけません!」
これは知能の気の毒な人には見えない服なのだ!
かわいそうに!
さっきのおこさまは!
知能がよほど低いらしい!
親もそんなかんじだったよな!
それはともかく
恥ずかしくないの?
……恥ずかしいに決まってるだろ
……もう!
どう見ても
服を着てるけどなあ?
これが繊維なのか金属なのか
あるいは水か空気かがらんどうのそらなのか
それすらもわからないんだよう
科学なのか魔法なのか
あるいは宗教なのか
なんにもわからないのだ
調査した人
傍観した人
みんなこれが違うものに見えたんだって
観測者の固定観念や常識
頭のかたさによって
見えるものが違うのだ
新しい服買ったぜ!
な
なんで全裸なんだよ!
見えないのか!
これはな!
男好きの男には見えない服なんだ!
はやく何か着てよ!
ほーら!
こんな外で!
あとでキミの部屋に行くからさ!
わたしをだまそうと……
あ!
男子の体は正直だよう
みるな!
これは!
ちがう!
ポケットのサイフかなんかだよ!
やだん!
★いいね!
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