第9話 滝壺にて

文字数 2,331文字

(紀州のうめぼし、博多明太子、北海道で取れた昆布、三崎のマグロの佃煮、静岡の桜えび、タコ飯、、、北海道ゆめぴかり、青森の青天の霹靂、秋田こまち、 新潟コシヒカリ、山形のつや姫、御殿場コシヒカリ、京都の八代目儀兵街、ミルキークイーン、ささにしき、、、 やっぱり来店初日は うめぼしおにぎりにしよう。うん。 お米の種類も選べるみたいだから 楽しみだなぁん♪あはぁ~~~ん♪)





米澤君が横断歩道で信号待ちして、目を閉じて、お店に着いてからのシュミレーションをしています。青になり横断歩道を渡れば 駅ビルまでもう少しです。








ダーーーーーーーーーーァ








ダダダダダタタタタタターーーーーーーーァ









「ん?」





「あり?んだんだ? なんだ?この音?」







米澤君が 目を開けると、目の前には マイナスイオンたっぷりだろう滝があり 上の方から大量の川の水が落ちてきて、滝壺から跳ね返る水しぶきが 米澤君の白いシャツに付きます





「、、あれ、、? ん、、? あれ、、、?」





米澤くんは 状況がうまく掴めないでいます






夢かと思い、もう一度 目を閉じてみます
そして また開いてみます







ダーーーーーーーー、

ダーーーーーーーー、

ダーーーーーーーーー、

ダダダダダーーーーーーーー、


ダダダダダーーーーーーーーー、









目の前にやっぱり 滝。 滝。 滝です。




「赤信号を待ってたんだよなぁ、おれ。。」





すると 滝の上の方から 黒い鳥が こちらに向かってきます カラスか..?



いや、、 カラスより大きい



焦る米澤君。
ヾ(・ω・`;))ノぁゎゎ




「おい おい おい おぃ... 隠れた方が良いかな、、」




滝つぼの岩陰にサッ|)彡 と隠れます




黒色の物体が地に降り立ちます。




ラヴァ「R.B様~、R.B様~、この辺で R.B様の声がしたんだけどなぁ、、」




翼のある 黒くて オレンジ色の溶岩を身にまとった 怪物が キョロキョロと 何かを探しています




米澤君「 みつかったら まずいかんじだな、、しっかり隠れよう (((:з)⌒(ε:))) コロコロ」



「あ、、ぁ、、おにぎり食べに駅ビルに行く途中だったのに おかしいなぁ。 。こわいなぁ。 。」




ラヴァ「R.B様 R.B様 いらっしゃるのですか? 出てきてください。 王様がお待ちですよ。」





米澤君「王様が待ってる? 俺の事を? R.Bって俺の事か? 善の王か はたまた悪の王か.. 可愛い子だったら 出てっちゃうかもしれないんだけど、あの黒い怪物だからな.. もし攻撃されたら 一撃で 俺 やられるよな、きっと」




ラヴァ「R.B様のお力が必要なのです。妖艶な妖魔が国に蔓延り 国の平和がまた危険に晒されてしまいそうなのです。1ヶ月前に、国で1番強いと言われているパンツマニアという名の勇者が、妖魔を倒すと言って妖魔を探しに行ったまま消息を経ちました。。多分妖魔に殺られたのでしょう。。」




米澤君(なるほど、悪によって この国がそんなに危険なんだな、、 その手助けをして欲しいってことか.. でも俺が 出てったところで なんにもできないぞ..)



(だけど、よく分からないところに来ちゃったし、ここで1人でいても、食料はないし、日が暮れて夜になれば、本当に猛獣に餌として狙われてしまうかもしれない。 話を聞いていると見た目と違って、あの黒い怪物も話せば分かりそうだし、暴れだしそうな感じではないし、ちょっと出てみよう)



そう思うと、
米澤君は 岩陰から静かに姿を現したε-(/・ω・)/




ラヴァ「はぁ~あ、R.B様 やっぱりここにいらっしゃったのですね、声が聞こえたから。良かった会えて。 お変わりなく。 さぁ 俺の背中に乗ってください 王様の所までお送りしますので」




米澤君( この怪物くん、さっきから俺の事をRBって呼ぶんだよなぁ。 誰かと勘違いしてるんじゃないか、、)



「こんにちは。は、はじめまして。わたしは米澤
竜之進と申します。 あなたの探しているR.Bという人ではないんです。」




ラヴァ「あ、、、、R.B様 滝壺に落ちて 頭をお打ちになられましたな.. 早く城に戻り、お手当しなければ 汗 俺がR.B様を助けますんで。四の五の言わずに 参りますぞ」




そう言うと
ラヴァは米澤君の両脇に腕を入れて ひょいっと持ち上げて そのまま空に飛び立ちました







米澤君「あっ、、、あっ、、、、
飛んでる、、、、焦
おれ、、
高所恐怖症なんだよ~
お、お、ろ、し、てぇ~~」






ラヴァ「何をおっしゃいます。前は、ドラゴンになって、空ばかり飛んでいたのですよ。ひどく頭をお打ちになっている。。 早く手当を。すぐ着きますからね。 R.B様 仕方ありません、着くまで目をつぶっていてください」




米澤君はラヴァの言う通りに固く両目をつぶった





もしかしたらこれはやっぱり夢で、目を開けたら またあの横断歩道に戻ってるかもしれない、そしたら、まずはうめぼしおにぎりを食べるんだ♪と
希望を持って 米澤君は目を開けてみた。












「だめだぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~、俺、、飛んでる。やっぱり 夢じゃねぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~え~~~~~~」





やめてぇ~~~、え... え.. え.. え.. え~ん...






ちーーーーーん。‎( ꒪⌓꒪)









米澤君はまた固く目を閉じ、城に着くまで、意識が薄らぐなか ひたすらつぶり続けた。




パタパタ パタパタ


ラヴァ「はーい、R.B様、あと少しで着きますからねぇ。いったい どうしちゃったんだろう~..」



パタパタ パタパタ









つづく
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