第19話 米澤君の賭け
文字数 2,211文字
ぽ~~ぉ~~
内藤くん「米澤くん、米澤くん、」
米澤くん「はっ! なに? 内藤くん。 ごめん。」
内藤くん「何回も呼んでたんだよ。 米澤くん、あの収穫祭の日から なんかぽ〜っとしちゃってるよね。なんかあった?」
米澤くんは、喉のところまで、話したいことが来ていたのだけれど、
「2人っきりの秘密ですよ」
あの綺麗な人の言葉を思い出し、、
言うのを止めた。
約束の日になり、待ち合わせの公園で、米澤くんはあの人を待った。
来た、、
あーぁ、また胸元の広く空いた服だ。
あの人いつもさびしそうだなぁ。
親や友達はいないのかぁ。
「 あら?本当に来てくださったのね。」
「はい。こんにちは。コロコロと転がってきましたよ」
「コロコロっと?笑 ...まるでおにぎりコロコロね笑」
2人がベンチに腰掛けます
「俺は、米澤竜之進
君は、なんて名前なの?」
「 私はマール 」
「マールさん。
マールさん、親や友達はいる?」
「ううん、私はひとりぼっちなの。親もどこにいるかわからない。ともだちもいないの。」
悲しいことなのに、この子はあっけらかんと明るいトーンで言ってきた。その言い方がさらに悲しさを感じさせた。
この子はどんな人生を歩んできたんだろうか。しかし孤独で寂しいは違いない。
米澤くんは、少しだけ会話をして、マールに1歩近づけた気がしていた
「マールさん、どうして、、その、、、いつもセクシーな洋服なんですか?」
「ストレートな質問ね。
私の事を好きになってもらいたくて、どうやったら好きになってもらえるか考えて、それでこういう格好にしているのよ
面白い人ね。そんな質問してくる人はじめてだわ。笑」
マールは まるで幼なじみと一緒にいるかのように気取らない笑い方で笑った。
「そんな格好しなくても、友達になれるよ。」
米澤くんは、来ていた上着をマールにかけた。
マールの胸元が隠れた。
マール (なんだろう、この感情は。)
「あら? お気に召さなかった?この格好。」
上目遣いで、米沢君お伺いを立てるマール。
「ううん、色っぽいし、惹かれるけれど、
いつも会う度にそういう格好だから、、
シャツにジーンズやジャージとかも見てみたい」
「あら?あなたって面白い人ね。
なんだか、あなたと話していると、自分が滑稽に思えてくるわ。なんだか 私 チンドン屋さんで練り歩いて 笑われてるかんじよ。」
「ごめん、気分を悪くさせてかな?
ねぇ、マールさん、MR.G知らない?」
「....ん? わたしが、、? MR.G..?
だ、だれですの、その人、、?」
「僕の友達です。妖魔に捕まったかもしれなくて。。 今、俺たちが探してる妖魔って、セクシーでめっちゃ綺麗らしんだ。
君がその容姿にあてはまるから、もしかして、、まさか、、と思ってるんだ」
「まぁ。綺麗だなんて。。。
またストレートに言うわね。
もしそうだったらどうするの?
あなたの身も危険にさらされているってことになるわよ 」
「そうだね。
でも収穫祭の時
君と初めて会った時。
君の目を見て
とても寂しそうにみえたんだ
だから話してみたら
君は妖魔かもしれないけれど
君のことを救うことが出来るかもしれないって
俺は思ったんだ
だから危険かもしれないけれど
こうして会うことにした」
「向こうみずな考えね
もし私があなたを捕まえて
私が王も倒して
王国が悪い妖魔のものになったら
どうするの?
あなたは、それを妖魔に促していることになるのよ」
「うん、そういうことになるかもね。
だけど俺は賭けたんだ
君は俺達の仲間に入るって。
俺達の仲間に入らないか?」
(あったかい。なんだろう。心の中のカサカサが潤う感じ..)
マールは、久々に人の心の温かさというものに触れた気がした
ずっと一人で負けないように気を張って生きてきたから
なんて魅力的な素敵な考えを持つ人なんだろう。この人の言うとおり、もう、悪事はやめて、この人の仲間になろうか、そしたら もう少し気持ちも楽に生きていけるかもしれないと
マールは心が揺らいだ
しかしその後すぐ
仲間が殺された昔の記憶が頭の中に
呼び起こされて
いや、やはり、わたしのやるべきことを遂行しなければと思いとどまった。
強い風が突然吹く
雲が風に吹かれて 夜の空に隠れていた満月が
顔を出す
「さぁ、俺と俺の仲間が君の心を助けるよ。
MR.Gのところに案内して。」
米澤くんが手をマールに差し出す
マールが米澤くんの手を握る
マール「.....やさしく... してくれる..?」
米澤くんが、マールの色白のほっそりとした手と色っぽさにドキィッッッとしてしまう。
米澤くん「 もちろんだよ。 みんな仲間だ。マールさんの帰ってくる場所は、いつもここにあるんだよ。これからは。」
米澤くんは、わずかな光を見失わないかの様に、繋いだマールの手を離すものかと温かくしっかり包み込んだ。
マールが、冷たい不敵な笑みを浮かべる。
「 米澤くん ありがとう。
でもお節介にしかすぎないわ。
私とこうして無防備に会ったこと
間違いだったわね
私は王座を手に入れる。この世界を私が支配するの。 今は、静かに 待っている。チャンスが巡ってきたら、その時、私は容赦なく 私の邪魔になるものたちを 打ちのめす。」
そうしてマールは米澤くんの瞳を見つめる
米澤くんの白目は、灰色と赤色の混ざったマーブル色になり、黒目はゴールド色に変貌した
「 よねよね♡ つーーかまえた、つかまえた•*¨*•.¸¸♬︎♡ 」
つづく
内藤くん「米澤くん、米澤くん、」
米澤くん「はっ! なに? 内藤くん。 ごめん。」
内藤くん「何回も呼んでたんだよ。 米澤くん、あの収穫祭の日から なんかぽ〜っとしちゃってるよね。なんかあった?」
米澤くんは、喉のところまで、話したいことが来ていたのだけれど、
「2人っきりの秘密ですよ」
あの綺麗な人の言葉を思い出し、、
言うのを止めた。
約束の日になり、待ち合わせの公園で、米澤くんはあの人を待った。
来た、、
あーぁ、また胸元の広く空いた服だ。
あの人いつもさびしそうだなぁ。
親や友達はいないのかぁ。
「 あら?本当に来てくださったのね。」
「はい。こんにちは。コロコロと転がってきましたよ」
「コロコロっと?笑 ...まるでおにぎりコロコロね笑」
2人がベンチに腰掛けます
「俺は、米澤竜之進
君は、なんて名前なの?」
「 私はマール 」
「マールさん。
マールさん、親や友達はいる?」
「ううん、私はひとりぼっちなの。親もどこにいるかわからない。ともだちもいないの。」
悲しいことなのに、この子はあっけらかんと明るいトーンで言ってきた。その言い方がさらに悲しさを感じさせた。
この子はどんな人生を歩んできたんだろうか。しかし孤独で寂しいは違いない。
米澤くんは、少しだけ会話をして、マールに1歩近づけた気がしていた
「マールさん、どうして、、その、、、いつもセクシーな洋服なんですか?」
「ストレートな質問ね。
私の事を好きになってもらいたくて、どうやったら好きになってもらえるか考えて、それでこういう格好にしているのよ
面白い人ね。そんな質問してくる人はじめてだわ。笑」
マールは まるで幼なじみと一緒にいるかのように気取らない笑い方で笑った。
「そんな格好しなくても、友達になれるよ。」
米澤くんは、来ていた上着をマールにかけた。
マールの胸元が隠れた。
マール (なんだろう、この感情は。)
「あら? お気に召さなかった?この格好。」
上目遣いで、米沢君お伺いを立てるマール。
「ううん、色っぽいし、惹かれるけれど、
いつも会う度にそういう格好だから、、
シャツにジーンズやジャージとかも見てみたい」
「あら?あなたって面白い人ね。
なんだか、あなたと話していると、自分が滑稽に思えてくるわ。なんだか 私 チンドン屋さんで練り歩いて 笑われてるかんじよ。」
「ごめん、気分を悪くさせてかな?
ねぇ、マールさん、MR.G知らない?」
「....ん? わたしが、、? MR.G..?
だ、だれですの、その人、、?」
「僕の友達です。妖魔に捕まったかもしれなくて。。 今、俺たちが探してる妖魔って、セクシーでめっちゃ綺麗らしんだ。
君がその容姿にあてはまるから、もしかして、、まさか、、と思ってるんだ」
「まぁ。綺麗だなんて。。。
またストレートに言うわね。
もしそうだったらどうするの?
あなたの身も危険にさらされているってことになるわよ 」
「そうだね。
でも収穫祭の時
君と初めて会った時。
君の目を見て
とても寂しそうにみえたんだ
だから話してみたら
君は妖魔かもしれないけれど
君のことを救うことが出来るかもしれないって
俺は思ったんだ
だから危険かもしれないけれど
こうして会うことにした」
「向こうみずな考えね
もし私があなたを捕まえて
私が王も倒して
王国が悪い妖魔のものになったら
どうするの?
あなたは、それを妖魔に促していることになるのよ」
「うん、そういうことになるかもね。
だけど俺は賭けたんだ
君は俺達の仲間に入るって。
俺達の仲間に入らないか?」
(あったかい。なんだろう。心の中のカサカサが潤う感じ..)
マールは、久々に人の心の温かさというものに触れた気がした
ずっと一人で負けないように気を張って生きてきたから
なんて魅力的な素敵な考えを持つ人なんだろう。この人の言うとおり、もう、悪事はやめて、この人の仲間になろうか、そしたら もう少し気持ちも楽に生きていけるかもしれないと
マールは心が揺らいだ
しかしその後すぐ
仲間が殺された昔の記憶が頭の中に
呼び起こされて
いや、やはり、わたしのやるべきことを遂行しなければと思いとどまった。
強い風が突然吹く
雲が風に吹かれて 夜の空に隠れていた満月が
顔を出す
「さぁ、俺と俺の仲間が君の心を助けるよ。
MR.Gのところに案内して。」
米澤くんが手をマールに差し出す
マールが米澤くんの手を握る
マール「.....やさしく... してくれる..?」
米澤くんが、マールの色白のほっそりとした手と色っぽさにドキィッッッとしてしまう。
米澤くん「 もちろんだよ。 みんな仲間だ。マールさんの帰ってくる場所は、いつもここにあるんだよ。これからは。」
米澤くんは、わずかな光を見失わないかの様に、繋いだマールの手を離すものかと温かくしっかり包み込んだ。
マールが、冷たい不敵な笑みを浮かべる。
「 米澤くん ありがとう。
でもお節介にしかすぎないわ。
私とこうして無防備に会ったこと
間違いだったわね
私は王座を手に入れる。この世界を私が支配するの。 今は、静かに 待っている。チャンスが巡ってきたら、その時、私は容赦なく 私の邪魔になるものたちを 打ちのめす。」
そうしてマールは米澤くんの瞳を見つめる
米澤くんの白目は、灰色と赤色の混ざったマーブル色になり、黒目はゴールド色に変貌した
「 よねよね♡ つーーかまえた、つかまえた•*¨*•.¸¸♬︎♡ 」
つづく