第12話 記憶
文字数 3,454文字
ズドーーーーーーーーーーン
ズドーーーーーーーーーーン
アチャクイ「うんうん、ほのかちゃん 段々と命中率も良くなってきてる 上達が早いよ」
ほのか「ありがとう、アチャクイちゃん。アチャクイちゃんのおかげだよ。でもこのバズーカー重たいねぇ。筋トレしないとだなぁ」
ほのかはこちらの世界に来てすっかりみんなと仲良くなり、ママも使っていたと思われるピンクのバズーカーをほのかも打てるようになりたいと、一昨日から練習をやり出したのである。
ほのか「ふぅ。今日も頑張ったなぁ」
アチャクイ「ほのかちゃん、もう日も暮れてきたし、今日はまた終わりにして、明日またやろうね」
ほのかは、空を見上げる。
夕暮れで まだ明るいけど、三日月が もう出ていて、
(ドラゴンと空を飛べる日はまだだな、満月の日まで、がんばろうっと)と思った。
「あっangお兄ちゃん! 」
ほのかは、すっかり内藤くんの呼び方も、angお兄ちゃんに変えて、まずはこの世界に馴染もうと、そして、いつかママの所へ絶対に帰るんだ とがんばっていた。
内藤君「ほのかちゃん、がんばってるね。 うまくなってきた?」
ほのか「うん、アチャクイちゃんも褒めてくれるよ。でもまだまだ当たらない時もたくさんあるよ。」
内藤くんは、ここ数日、その噂の妖魔の実態と周辺調査をしていた。
どうやら王国の北に住んでいるらしく、普段は占い師として、働いていて、美人でよく当たると評判が良いらしい。
町を転々と移動して、占いをしていて、その女が現れる町の若いかっこいい男だけが いなくなるという 不可解なことも 起こっていると陰で噂になっていた。
これを王様に報告して、戦法を考えなければ。とangは思っていた。
内藤君「ほのかちゃん、おれこれから王様のところに行くんだけど、一緒に行く? 妖魔のこと調べたんだ、それを報告しにいくんだ」
ほのか「お兄ちゃんすごいじゃん、妖魔のこと調べたんだね、、 ねぇ、うちらで やつけられるといいよね!」
2人は王様の部屋に向かった
トントントン
王様「はいりたまえ」
ジェンオールも王のそばにいる
ほのか「おじいちゃん、ジェンオールさん、こんにちは。
今日のご機嫌はいかがお過ごしですか?」
ほのかも、ここ数日でジェンオールから、お話の仕方を習ったようで 小2にしては 言葉遣いが丁寧にできて、急成長を見せている。
王様「ほのかよ、わしは今日も平穏じゃぞ。
ほのかもげんきそうだな」
ジェンオール「ほのかさん、バズーカー頑張っているようですね。なかなか センスが良いと聞いていますよ」
内藤「父上、妖魔の情報を得てまいりました。これがこれからの戦法を考えるにあたり、助けになれば良いのですが」
王様「ふむふむ。angよ、ありがとう。
そして今日からはまた2人の仲間が増える。みんなで協力して、妖魔退治を進めよう。angよ、R.Bと&エンジンもやって来てくれた。」
内藤くんは、王様の近くで後ろ姿の男が2人いるのに気づく。
内藤君「あの二人がR.Bさんとエンジンさんか。どんな人達なんだろう..あの人たちも王様の息子で、オイラangの兄弟ってことだよな.. あの人たちも2023年の日本から来たのかな..」
少しだけ内藤くんが二人に近づくと、
二人が 内藤くんとほのかの方に振り向く。
(あああぁっ!!!!!!!!、、、、、)
4人が顔を見合わせる。
驚き、声が出ない。
少しの沈黙が続く
内藤くん (米澤君、、、、輪羽君、、、、。二人の事だったんだね!! 2人ともオイラと同じく、大人になってる。。会えてうれしいよ。)
「あ、あ、あ、あーる、、R.B、エンジン、元気だったか?? 会えて嬉しいよ」
少しぎこちなく内藤くんがしゃべります。
「あ、あ、あんぐだっけー、、? あ、あ、会えたね」
輪羽君も ここは内藤くんに合わせた方が良いと、演技をします。
米澤「あっ、、、あっ、、、会えてうれしいな、、焦笑」
(あっ、、、あの土手の、、子も一緒だ。)
ほのかが米澤くんの隣に行く
腰の辺りをトントンとたたく
ほのか「お兄ちゃん、、土手でこの前会ったよね、、?ほのか 覚えてるよ。わたし たかみほのかって言うよ。」
米澤「(ほのかちゃん、土手はまずいよ..汗 自己紹介までしちゃって、、汗) ア、ア、ングの友達の子供ですね、わたしはR.Bと言います。よろしくね。土手とは、あー、城のお堀のことですね、あの時は アングとドラゴンの話が出来て、ほのかちゃん、よかったですね。」
ほのかは土手もお堀も違いがまだよく分かってなくて、米澤君は上手に誤魔化すことが出来ました。
ほのか「うん!あの時お兄ちゃん達と会えて、ドラゴンの話が出来て、嬉しかったよ! また会えて嬉しいよ!」
ジェンオール「ちょっと失礼。 思うのですが、向こうの世界で、みなさんは違う名前で生きていらっしゃったのかと思うのですが、、? そしてもしかしたら昔のこちらでの記憶は戻っていないのではないのではありませんか?」
ジェンオールが、鋭い指摘をしてくる。
(ここで嘘を付いていても仕方ない。みんな味方なんだ。正直に全部話そう。はじめはギロチンで首を切られるんじゃないかと心配で、話を合わせてangになっていた事も。昔の記憶もないことも。)
内藤くんはそう思うと、素直に王様とジェンオールに話し始めた。
内藤「実は ジェンオールさんの言う通り、俺たち 違う世界からやって来ました。それで、違う名前があって、向こうの世界では、兄弟ではなく、友達なんです それで、angの時の記憶が全くないです。だから本当に俺たちが、昔戦った勇者かどうか分かりません。 話を合わせないと処刑されるかもなんて はじめは思っていて、でももう王様もジェンオールも みなさんもいい人達ということが分かったし、隠しておくこともないと 思います。」
王様「そうなのか、angよ。よく正直に話してくれた。 そしてあちらの世界では、本当の名前はなんと言うのじゃ?」
内藤「オイラは内藤良介と言います、 こっちが米澤竜之進、そんで、輪羽敬一。」
米澤くんは少し微笑んでうつむき加減にぺこりと、輪羽君は頭を搔いて (実は..そうなんです)っと言った表情
内藤「向こうの世界では、オイラたちいつも四人で行動してることが多くて、仲良しで、、あと一人、、月嶋優って、いるんです。もしかしたら、、その今探されてる もう一人のMR.Gっていう人が、オイラ達の友達の月嶋君かもなんて、オイラ思ってて、、」
王様「なるほど。そちらの世界ではその名前なのじゃな。内藤くん。 そして、もう一人の友達がいるんじゃな。 わかった。 そのうち、必ず皆、昔の記憶が蘇り、戻る時が来る。angよ、それはそんなに遠い話じゃないぞよ。わしにはわかる」
王様は、内藤くん達に1枚の写真を見せた。
ほのかのママが、両腕を広げて、内藤くんに抱きつこうとしている、内藤くんは笑いながら逃げる感じで写っている。輪羽君は前に出て 鼻にティッシュを詰めて 死亡みたいな表情で、おふざけしている。その横では、輪羽君に続こうと、一生懸命 鼻にティッシュを詰めている仲間が二人いて、そして、その横にはニコニコ笑っている米澤君がいて、その周りにも何人も仲間がいてみんな朗らかに笑っている いい写真だ。
、、、
内藤くん ( 、、、ん? この米沢くんの横で、ニコニコしてる人、、、月嶋くんに そっくりだ。やっぱり。。きっと。。)
内藤くんの隣で写真を見ていた輪羽くんが写真を指さしながら言う。
輪羽くん「この人、、月嶋くんに似てるね。やっぱり月嶋くんもこの世界に来てるね、きっと。」
内藤くんと米澤くんと輪羽くんは、目を合わせた、。この不思議な世界に舞い込んで来た俺たち、四人で協力して 進んでみようと言う気持ちが、表情から伺えた。
王様「昔、君たちは、魔力によって青色のドラゴンに姿を変えられていた。10日に1度魔力が弱まり人間に一日だけ戻れていた。その時に撮った写真だ。 マリー姫が兄達のことが大好きで 抱きつこうとして、マリーをからかう為に、逃げ回ったりして なんだかこの時はみな楽しそうに過ごしておった」
撮った覚えのない写真に自分が写っていて、内藤くんは不思議な気持ちになった。
内藤「 本当に、全てを思い出せる日がやって来るのだろうか.. 俺たち兄弟なんだな.. 」
内藤くんは、兄弟や仲間と勇敢に戦った日々を ふざけ遊んだ日々を、思い出してみたいと思うようになった。
つづく
ズドーーーーーーーーーーン
アチャクイ「うんうん、ほのかちゃん 段々と命中率も良くなってきてる 上達が早いよ」
ほのか「ありがとう、アチャクイちゃん。アチャクイちゃんのおかげだよ。でもこのバズーカー重たいねぇ。筋トレしないとだなぁ」
ほのかはこちらの世界に来てすっかりみんなと仲良くなり、ママも使っていたと思われるピンクのバズーカーをほのかも打てるようになりたいと、一昨日から練習をやり出したのである。
ほのか「ふぅ。今日も頑張ったなぁ」
アチャクイ「ほのかちゃん、もう日も暮れてきたし、今日はまた終わりにして、明日またやろうね」
ほのかは、空を見上げる。
夕暮れで まだ明るいけど、三日月が もう出ていて、
(ドラゴンと空を飛べる日はまだだな、満月の日まで、がんばろうっと)と思った。
「あっangお兄ちゃん! 」
ほのかは、すっかり内藤くんの呼び方も、angお兄ちゃんに変えて、まずはこの世界に馴染もうと、そして、いつかママの所へ絶対に帰るんだ とがんばっていた。
内藤君「ほのかちゃん、がんばってるね。 うまくなってきた?」
ほのか「うん、アチャクイちゃんも褒めてくれるよ。でもまだまだ当たらない時もたくさんあるよ。」
内藤くんは、ここ数日、その噂の妖魔の実態と周辺調査をしていた。
どうやら王国の北に住んでいるらしく、普段は占い師として、働いていて、美人でよく当たると評判が良いらしい。
町を転々と移動して、占いをしていて、その女が現れる町の若いかっこいい男だけが いなくなるという 不可解なことも 起こっていると陰で噂になっていた。
これを王様に報告して、戦法を考えなければ。とangは思っていた。
内藤君「ほのかちゃん、おれこれから王様のところに行くんだけど、一緒に行く? 妖魔のこと調べたんだ、それを報告しにいくんだ」
ほのか「お兄ちゃんすごいじゃん、妖魔のこと調べたんだね、、 ねぇ、うちらで やつけられるといいよね!」
2人は王様の部屋に向かった
トントントン
王様「はいりたまえ」
ジェンオールも王のそばにいる
ほのか「おじいちゃん、ジェンオールさん、こんにちは。
今日のご機嫌はいかがお過ごしですか?」
ほのかも、ここ数日でジェンオールから、お話の仕方を習ったようで 小2にしては 言葉遣いが丁寧にできて、急成長を見せている。
王様「ほのかよ、わしは今日も平穏じゃぞ。
ほのかもげんきそうだな」
ジェンオール「ほのかさん、バズーカー頑張っているようですね。なかなか センスが良いと聞いていますよ」
内藤「父上、妖魔の情報を得てまいりました。これがこれからの戦法を考えるにあたり、助けになれば良いのですが」
王様「ふむふむ。angよ、ありがとう。
そして今日からはまた2人の仲間が増える。みんなで協力して、妖魔退治を進めよう。angよ、R.Bと&エンジンもやって来てくれた。」
内藤くんは、王様の近くで後ろ姿の男が2人いるのに気づく。
内藤君「あの二人がR.Bさんとエンジンさんか。どんな人達なんだろう..あの人たちも王様の息子で、オイラangの兄弟ってことだよな.. あの人たちも2023年の日本から来たのかな..」
少しだけ内藤くんが二人に近づくと、
二人が 内藤くんとほのかの方に振り向く。
(あああぁっ!!!!!!!!、、、、、)
4人が顔を見合わせる。
驚き、声が出ない。
少しの沈黙が続く
内藤くん (米澤君、、、、輪羽君、、、、。二人の事だったんだね!! 2人ともオイラと同じく、大人になってる。。会えてうれしいよ。)
「あ、あ、あ、あーる、、R.B、エンジン、元気だったか?? 会えて嬉しいよ」
少しぎこちなく内藤くんがしゃべります。
「あ、あ、あんぐだっけー、、? あ、あ、会えたね」
輪羽君も ここは内藤くんに合わせた方が良いと、演技をします。
米澤「あっ、、、あっ、、、会えてうれしいな、、焦笑」
(あっ、、、あの土手の、、子も一緒だ。)
ほのかが米澤くんの隣に行く
腰の辺りをトントンとたたく
ほのか「お兄ちゃん、、土手でこの前会ったよね、、?ほのか 覚えてるよ。わたし たかみほのかって言うよ。」
米澤「(ほのかちゃん、土手はまずいよ..汗 自己紹介までしちゃって、、汗) ア、ア、ングの友達の子供ですね、わたしはR.Bと言います。よろしくね。土手とは、あー、城のお堀のことですね、あの時は アングとドラゴンの話が出来て、ほのかちゃん、よかったですね。」
ほのかは土手もお堀も違いがまだよく分かってなくて、米澤君は上手に誤魔化すことが出来ました。
ほのか「うん!あの時お兄ちゃん達と会えて、ドラゴンの話が出来て、嬉しかったよ! また会えて嬉しいよ!」
ジェンオール「ちょっと失礼。 思うのですが、向こうの世界で、みなさんは違う名前で生きていらっしゃったのかと思うのですが、、? そしてもしかしたら昔のこちらでの記憶は戻っていないのではないのではありませんか?」
ジェンオールが、鋭い指摘をしてくる。
(ここで嘘を付いていても仕方ない。みんな味方なんだ。正直に全部話そう。はじめはギロチンで首を切られるんじゃないかと心配で、話を合わせてangになっていた事も。昔の記憶もないことも。)
内藤くんはそう思うと、素直に王様とジェンオールに話し始めた。
内藤「実は ジェンオールさんの言う通り、俺たち 違う世界からやって来ました。それで、違う名前があって、向こうの世界では、兄弟ではなく、友達なんです それで、angの時の記憶が全くないです。だから本当に俺たちが、昔戦った勇者かどうか分かりません。 話を合わせないと処刑されるかもなんて はじめは思っていて、でももう王様もジェンオールも みなさんもいい人達ということが分かったし、隠しておくこともないと 思います。」
王様「そうなのか、angよ。よく正直に話してくれた。 そしてあちらの世界では、本当の名前はなんと言うのじゃ?」
内藤「オイラは内藤良介と言います、 こっちが米澤竜之進、そんで、輪羽敬一。」
米澤くんは少し微笑んでうつむき加減にぺこりと、輪羽君は頭を搔いて (実は..そうなんです)っと言った表情
内藤「向こうの世界では、オイラたちいつも四人で行動してることが多くて、仲良しで、、あと一人、、月嶋優って、いるんです。もしかしたら、、その今探されてる もう一人のMR.Gっていう人が、オイラ達の友達の月嶋君かもなんて、オイラ思ってて、、」
王様「なるほど。そちらの世界ではその名前なのじゃな。内藤くん。 そして、もう一人の友達がいるんじゃな。 わかった。 そのうち、必ず皆、昔の記憶が蘇り、戻る時が来る。angよ、それはそんなに遠い話じゃないぞよ。わしにはわかる」
王様は、内藤くん達に1枚の写真を見せた。
ほのかのママが、両腕を広げて、内藤くんに抱きつこうとしている、内藤くんは笑いながら逃げる感じで写っている。輪羽君は前に出て 鼻にティッシュを詰めて 死亡みたいな表情で、おふざけしている。その横では、輪羽君に続こうと、一生懸命 鼻にティッシュを詰めている仲間が二人いて、そして、その横にはニコニコ笑っている米澤君がいて、その周りにも何人も仲間がいてみんな朗らかに笑っている いい写真だ。
、、、
内藤くん ( 、、、ん? この米沢くんの横で、ニコニコしてる人、、、月嶋くんに そっくりだ。やっぱり。。きっと。。)
内藤くんの隣で写真を見ていた輪羽くんが写真を指さしながら言う。
輪羽くん「この人、、月嶋くんに似てるね。やっぱり月嶋くんもこの世界に来てるね、きっと。」
内藤くんと米澤くんと輪羽くんは、目を合わせた、。この不思議な世界に舞い込んで来た俺たち、四人で協力して 進んでみようと言う気持ちが、表情から伺えた。
王様「昔、君たちは、魔力によって青色のドラゴンに姿を変えられていた。10日に1度魔力が弱まり人間に一日だけ戻れていた。その時に撮った写真だ。 マリー姫が兄達のことが大好きで 抱きつこうとして、マリーをからかう為に、逃げ回ったりして なんだかこの時はみな楽しそうに過ごしておった」
撮った覚えのない写真に自分が写っていて、内藤くんは不思議な気持ちになった。
内藤「 本当に、全てを思い出せる日がやって来るのだろうか.. 俺たち兄弟なんだな.. 」
内藤くんは、兄弟や仲間と勇敢に戦った日々を ふざけ遊んだ日々を、思い出してみたいと思うようになった。
つづく