第21話 ヒーラーの潜入

文字数 2,358文字

王様は困り果てていた。




楽しかった収穫祭が終わって、気づいてみれば、輪羽くんもいなくなり、数日してからは米澤くんもいなくなった。





王様「MR.Gの次はエンジンか、、。そしてR.Bまで、、、、、なぜみないなくなるのじゃ。。」








───────────────

ヒーラー「MR.G様、、、いったいどこにいるのかしら? エンジン様は元気になってよかった。。」


ヒーラーが、この日もMR.Gを探しに出かけて城に戻る途中でした。



バタバタバタバタバタバタバタバタ..........

バタバタバタバタバタバタバタバタ........




どこからかバトルコプターの音が聞こえてきて、ヒーラーは、一台のバトルコプターが飛んでいるのを見つけます。 そのバトルコプターにエンジン様が乗っているのが見え、砂漠地帯の方角へ向かっていきます。



ヒーラー「あれ? エンジン様。 どこに行かれるのかしら? MR.G様を探しにでかけられたのかしら?」


ヒーラーは 本能的に、これはついて行かないといけない気がして、 静かにバトルコプターのあとをついて行っていきました。


休憩もせずに、ひたすらバトルコプター進みました。砂漠地帯を抜けて しばらく進むと、

闇色の木々が生い茂る森が、見えてきて、
その中をさらに進むと、
不気味な洋館が 見えてきました。




バトルコプターは、その洋館に入っていきます。




ヒーラー 「大変なことになったわ、、エンジン様。。 あの真っ黒色な洋館、、、妖魔の館よね。きっと。入っていっちゃった。、。

妖魔のいる洋館に、エンジン様、一人で行くなんて、危険なのに、、どうして一人でなんて行くのかしら、、、。汗 入るの怖いけど、、心配だし、、、私もエンジン様の様子を見に行こう。」




ヒーラーは、その薄気味悪い入口を 勇気を持って 一人で進んでいきます。



入ると、洋館の中は ひんやりしていて、暗くて、よく足元も見えません。




ヒーラー「どこにいるのかしら、、」





すると どこからかMR.Gの声が聞こえてきて、、





ヒーラー「あの声は、、、?! MR.G様! ここにいたのですね。」




声のする方を見ると、いま巷で有名な、占い師とMR.G様が話をしているのが見え、みつかってはなんかまずそうな予感がして、さっと、柱の影に隠れて そっと見ます。




白くてひらひらしている羽も目立たない様に しまい込む様に隠します。





マール「まさるくん、そのお友達とやらを 檻の中に入れてあげることはできたの?」



月嶋「ハイ」



マール「よかったわね、 これで 王様はあなたの友達を苦しめる事はできないわ。私たちが友達を守ったのよ。救ったのよ。」




月嶋「ハイ マールサマ 」



マール「 あと.... この館の中に 白い光を感じるの。 何か、、入ってきたかもしれない。。何か不審者を見つけたら、私のところに連れてきて頂戴。容赦なく石に変えて、粉々にするから。」





まさるくん「ハイ。」





ヒーラー「MR.G様、、、なんか様子が変ね、、。まさるくん..って誰のこと? MR.G様のことなのかしら、、、お友達って、エンジン様のことよね!、、、きっと。
牢屋に入れられてるんだわ! エンジン様。。」





ヒーラー (でもどこに牢屋はあるのかしら、、、、。こんな広い建物の中、暗いし、、、探せられるかな。。。 大体 牢屋は、、、、、地下にあるものよね。。。地下に続く階段を探すわ。)






ヒーラーは二人にバレないように、二人がいる所とは反対方向に 通路をはじめは そろりそろりと静かに、そしてバレなそうと感じたら、少し小走りに歩き、二人から離れて、地下に続く階段を探した。







ずっと続く通路を行くと 突き当たりまで来てしまいました。




ヒーラー「こっちじゃないのかしら、、」




すると、よく見ないと気づかない、床が長方形の形に枠取られていて、指を引っ掛けるくぼみが、あります。




ヒーラー 「もしかして、、 ここ。」





ヒーラーが指をひっかけて、床を引っ張りあげます




すると、真っ暗な地下へ続く階段があったのです!!



ヒーラー (見つけたわ!!)




ヒーラーは、怖いけど、恐る恐る 下へ降りてみます

あとから妖魔にバレて、襲ってこられないように、しっかりと 長方形の床の扉は元あったように閉めます。



本当に真っ暗です


抑えていた羽の光をヒーラーは、光らせます。



ヴォーーーーーーーン



足元の辺だけが明るくなりました。
それだけでも、 何も光がないよりはよく 進みやすくなりました。



ヒーラー「エンジンさま~......」



少し小さめな声で 探します。



声が少し反響します




中はひんやりとしていて、真っ暗で、目が暗闇に慣れてくるまで、なかなかよく中の様子が見えずわからないです。





「エンジンさま~... ヒーラーですよ。 助けに来ましたよ.. 」






ヒーラーは、警戒しながら、静かめに声を出して、エンジンを探します。





「ヒーラーちゃーん....ここだよ...。」






「エンジンさま!!! 良かった、ご無事で。」


ヒーラーは、牢屋の鍵を開けて見ようと、知ってる魔法を使ってみました。幸運にも鍵は開き、ヒーラーは、自分の魔法で開けられたことにホッとして、、エンジンを牢屋の中から救い出します。



ヒーラー「さっ、王様のところへ、行きましょう。ここで起きた話をしましょう。」




エンジン「うん。ありがとう..。本当に。ヒーラーちゃん..。」
輪羽君ホッとしています。


ヒーラー「はい。私 今、しっかりしているように見えるかもだけれど、、、かなり怖いですよ、、。早く逃げましょ。みつかったら、二人で応戦しても勝てません。。」




ヒーラーはエンジンの手を繋ぐと、1番近い窓から、見つからないように警戒して、、飛び出して、、そしてMon城に向かってすごい速さで飛び立ち、逃げました。












つづく
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