第10話 鼻ティ輪羽君

文字数 2,491文字

「告白されたんだよな..どうする?俺
落ちつけぇ おれぇ 落ちつけぇ 輪羽くーん」






(実際、温子(あつこ)は確かにかわいい。マネージャーとしても、みんなの健康管理、ユニフォームの洗濯、試合の結果やみんなの動きとその対策など、見やすくグラフなどにして、記録も残して、細やかにしっかりやってくれてる。 色気がないなんて俺は言ったけど、俺たちはサッカーに本当に真剣に向き合ってるから 日々練習に明け暮れ、皆で 次の大会の優勝を勝ち取るために夢中なんだ。だから恋沙汰 色事なんか 関係ない事だし、色気が温子にあったとしても わざと消して、あいつだって、サッカー部の一員として 真剣に部活動に向き合ってくれている。だから、、、答えはYESだろ。 俺、断る理由がないだろ。ただ 温子と付き合うことで サッカーの事が 中途半端になってしまうことだけは嫌だ。だから 付き合ったとしても 自制して、サッカーのことを優先したい。それでも良ければ付き合おうって、そう温子にも自分の気持ちを説明しよう。)



輪羽君は 下を向いてしばらく考え 自問自答して 答えが出たから、後ろを振り返る。




輪羽君「温子、答えはYESだよ 俺たち付き合おう! きゅん♡てへっ」








「ぎゃおん!!!♡♡♡ (エンジン様!付き合おうって 、、、嬉しい!)」




輪羽君は目の前に 黄緑色をした翼の生えた ドラゴンの赤ちゃん、、赤ちゃんと言っても ヨガで乗ったりして使うバランスボール位の大きさはある その生き物が いて、



輪羽君に抱きついてきた






「ひ、、ひ、、ぇ、、 怪獣、、汗」



‎( ꒪⌓꒪)


輪羽君は 気を失ってしまった




ベビドラ「エンジン様、エンジン様、大丈夫ですか?! 」





あとからヒーラーちゃんがやってきました





「エンジン様 お久しぶりでございます、お元気でしたか? ヒーラー、またお会いできて嬉しいです.. またバイクデートに連れてってくださいね、いつかまたお会いできるって信じて、ずっと我慢して会える日を待っていたんですよ。 今度はバルーンラグーンに行ってみたいんです。、、それで、夜走ってみたいんです。....あら? 気絶してる?」




ベビドラ「ぎゃお、ぎゃお。(ちょっと驚いちゃっただけだから、すぐに意識戻ると思う。お城に連れていこう)」



ヒーラー「そうね、エンジン様を先ずお城に連れてって、お手当をして、 そして その後すぐMr.G様も見つけだしに 出発しなきゃだね。」




ベビドラ「ぎゃお、ぎゃお。(そうそう、なかなか忙しい一日になりそうだね汗)」




ヒーラーとベビドラが 輪羽君の両側について、輪羽君の両腕をヒーラーとベビドラの肩にかけて、空を飛んで お城に向かいました





お城について ヒーラーの献身的なお手当てによって、輪羽君は意識を取り戻し、目を開けたら かわゆい白色の妖精がいたもんだから、
(温子とは離れ離れになっちゃってすぐには返事出来なくなったし、温子の告白の返事は一旦保留にして、目の前のかわいこたんと話してみよう、それからまた今後のことは考えよう)という思考になった。




ヒーラー「エンジン様.. 鼻血出てます..」


輪羽君「えっ?」


輪羽君が鼻を触ると手に血がつきました


ヒーラーちゃんがかわゆいから、興奮しちゃったのかしら、、


輪羽君「やべ~ 血だらけだー、血が止まんねぇー、」


このセリフ、昔エンジンが言っていたような..笑。ねぇ、みなさん。



ヒーラーちゃん「エンジンさん はい、これを鼻に詰めて、大人しくしてましょうね」



ヒーラーが、ティシュで丸めたものを輪羽君に渡します


輪羽君「ありがとう」


鼻にティッシュを詰めれば、


鼻ティ輪羽君のいっちょ できあがり!♡






予定より少し遅くなったが、ベビドラとヒーラーは、MR.Gを探しはじめた。



ヒーラー「急がないと、もうすぐ日が暮れちゃうわね。 夜になると探しづらくなっちゃう。」


ベビドラ「ぎゃおん…ぎゃぉきゃぉ。(そうだよね、、急ごう」





空は
秋のいわし雲が広がり
夕焼けに染まって
西日が落ちて、日が暮れ始めている
二人は急いで MR.Gを探した。
















────────────────




「まさる~ 夕飯早く食べなさいよ、今日塾でしょ?」







居間から母親の声が聞こえる
おれは月嶋 優(つきしままさる)。おれの性格は、みんなと仲良く過ごしたいと平和主義。ただ厄介なことに、好きなことがあると、時間も周りのことも忘れて没頭してしまう。


今 俺はスマホのアプリのゲームにハマっている。食事の時間も惜しいくらいだ。 パワーが溜まると戦闘態勢完了。戦闘開始だ、戦いに勝つと報酬が得られる。チーム戦だから チームメートとの交流もある。


月嶋君「良し!ここまで来たから とりあえず一旦 落ちよう」



月嶋君は 夕食を食べて、塾へ徒歩で向かった




途中の道で、いつも米澤君とコンビニで待ち合わせして一緒に行っている。




月嶋君「そろそろ、パワーが溜まる頃だな、、やっぱり。おれの体感時間は正確だな。コンビニに着いたら一戦やろう」





月嶋君がコンビニに着くと、
塾で喉が乾くから 水分補給も兼ねて ペットボトルのポカリスエットと 後で小腹を満たすために手のひらサイズのフィナンシェとマドレーヌを1つずつ買った。




コンビニの駐車場の端で、ゲームを一戦やって、まだ米澤君来ないから イヤフォンをして好きな音楽をかけて、 今日塾でやるところのページを開いて予習しながら 米澤君を待っていた






しかし 一向に来ない





月嶋君「おかしいなぁ、、いつも来る時間もとっくに過ぎてる、、 何かあったかな、、米澤くん。。寝ちゃってるのかな、、」



月嶋君は、スマホを取りだして、米澤君にLINEします



〘 米澤君、大丈夫、、?何かあった、、?寝ちゃってる? 今日塾で、いつものコンビニで待ってるよ、そろそろ俺、先に塾に向かうよ 心配してるから連絡して〙




月嶋君は とぼとぼと いつもの道を歩きます






その時です







月嶋君は パッと消えました






持っていたコンビニのビニール袋が歩道にストンと落ちて、中に入っていたペットボトルがビニールごとコロコロと転がりました。






周りには誰もいなく、目撃者はいません。










つづく
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