第6話 青色ドラゴンの出現

文字数 2,219文字

ほのか「ふぁ~~~」








ほのかは自分と内藤くんがあの本の中の世界にいることに、気づき、、目の前に降り立つドラゴンに ただ言葉を失い 見入っていた







青色のドラゴンがほのかと王妃とジェンオールの前に降り立ちます。爪はちょっと引っ掻かけられれば、即死でしょう、鋭く頑丈な爪 。ドラゴンは ゆうにビルの10階建て位はある大きさで、あの口を開けて牙をむき出し、炎を吐き出したら、ここは一面火の海になるんだろうなと ほのかは想像します。




すっかり大人しくなってしまったほのか





ほのか「正直、、ちょっと怖い 笑」





ジェ「大丈夫ですよ。ドラゴンは普段は優しいですよ。私達、味方には優しいです。しかし敵と戦う時は、離れていた方が良いです。応戦し出したら 私たちはちっぽけで 止められません。」



ほのか「へぇ、普段は怖くないの?」

王妃「怖くないわよ。ドラゴンはとっても優しい生き物なのよ。私ドラゴンのお腹で寝たこともあるわよ」




ほのかの方をギロッと ドラゴンが見る







ほのかはゆっくり視線を逸らす



ほのか(熊も遭遇したら 目を合わせちゃいけないって言うよね、たしか。同じだ同じだ。)








だけど、 ドラゴンの鱗がキラキラしていて どしっとした佇まいは、かっこよく、ほのかは ドラゴンの顔の方を チラッと横目でみた





ドラゴンがそれを察したか、すかさず ほのかの方を見る




ギロッ





ほのか「はっ 目が合っちゃったよ汗」



(スマイルスマイル 第一印象が大事)




ほのかは怖いけど、友好的にしようと考え
努力した




ドラゴンが 体を休めるかのように ふんっと鼻息を吐くと 大きなしっぽを上手に 場所を取りすぎないようにして とぐろを巻く



そしてドラゴンはそこに身を沈めて 寝てしまった。



ズピー ズピー と無防備に寝ているドラゴン



ほのかは少しだけ勇気を持って、鱗を触ってみたく 鱗に手を伸ばしてみた



固くてしっかりしてる。見た目はキラキラだし、柔らかいのかと思ったけど、シュッて触ったら、紙で指を怪我して血が出てしまうような そんな感触の硬さだった。





おとなしく眠ってる




かわいいな






ほのかは、自分でもそう思うなんて驚きだけど
そう感じた。






(この子とママは仲良しだったのかなぁ、帰ったらこの事もママに話そう)





ほのかは静かにドラゴンのお腹の辺に横になってみた。




すごく静かで
ドラゴンの寝息しか聞こえなくて、


(あれ、王妃様とジェンオールおじさんそういえばどこに行ったのかな)とおぼろげに思いながら、


ドラゴンのお腹は意外にも寝心地が良く、

数日違う世界に来て緊張が続いていたから、守られているような安心感を覚え もう何日も家に帰っていなくて ママにも会えてなくて、なんとなく寂しくなってホームシックな気持ちもあり、


ほのかはいつの間にか安らげるドラゴンのお腹のところで寝てしまいました。










満月の綺麗な夜でした。

ドラゴンと仲良しになり、ほのかはドラゴンの事が好きになりました。

また満月の綺麗な夜に、今度はドラゴンと空を飛びたいと思いました。

きっと、いつも満月が出る頃 ドラゴンは私のところに来てくれる。と信じて。
だからいい子でいよう。と。

ほのかは、いい夢を見ているようで、口元が嬉しそうな表情をして寝ています。
















────────────

米澤君「あっもしもし お母さん、俺だけど 今日は駅ビルの中にできた新しいおにぎり専門店の店に寄って食べてくから、夕飯はいらないよ。うん、塾? うん、分かってるよ。あとで月嶋君と待ち合わせして 一緒に行く約束してるから 大丈夫だよ、ちゃんと行くよ はいはいはーい、それじゃぁねぇ」


そう話して携帯を切ると 米澤君は嬉しそうに駅ビルの中に入っていった。


お米と水ににこだわって、お米は、全国津々浦々の北海道産ゆめぴりか、魚沼産コシヒカリ、御殿場コシヒカリ、ミルキークイーン、雪若丸、つや姫、きぬむすめ、にこまる、、、など、お米を自分で選ぶことが出来、水は富士山の天然水、炊きあげた白米を 丁寧に一つ一つ握って 提供する 。具材にもこだっわっていて、全国の名産が入っていて、楽しめるようになっている。北は北海道産昆布のおにぎり、いくらのおにぎり、函館の牛乳を使ったカマンベールとおかか味、富山のホタルイカの煮物が入っていたり、神奈川の三崎のマグロの佃煮おにぎり、名古屋の味噌カツ、京都の丸ナスのお漬物、兵庫県の明石産の蛸飯おにぎり、博多明太子おにぎり、鹿児島の黒豚角煮おにぎり、南は沖縄の豚肉を使った回鍋肉おにぎりと勢揃いだ。

色々な種類が豊富で、味も良く、話題のおにぎり屋さんが、静岡駅の駅ビルの中にできた。






米澤君は一ヶ月前からオープンの日をずっと楽しみに待っていた。





米澤君「うっひよぉ~ん•*¨*•.¸¸♬︎ やっとこの日が来た。嬉しいな。
少しずつ通って、全種類を食べてみたいな♪」




米澤君は 気持ちばかりが先走り、自転車をこぐスピードもいつもより早くなり、駅に向かった






途中 横断歩道で赤信号が青に変わるのを待っていた時だ。急に目の前が真っ白になって、何も見えなくなった。



米澤君 (あれ?目眩かな、、俺倒れちゃうのかな、、おかしいなぁ、、)







1人の少年が パッと消え 自転車がバタンと横断歩道の前で倒れた。 ────信号は青になり ピヨピヨと歩行者に知らせる音だけが流れた。メイン通りから一つ奥まった道だったので、 他の歩行者も車もいず、 その出来事を見た目撃者は誰もいなかった。







つづく
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