楽しい夜（２０２４．８．２４）

ずっと
笑っていた短い夜が終った

さぁ、眠ろう

すっと
いつもの朝が来るだろう

思い出が
ひとつ書き換えられ
また今度
と手を振った僕らは
しばらく会うことはない

言えないこともある
聞けないこともある

ずけずけと
踏み込まなくても
お互い生きていけるのだ

あの頃みたいに
一から十まで語らなくても
ほどよい距離感を保てる大人に
僕らはなったのだから

食後
誰も砂糖を入れず
ブラックコーヒーを飲んだ

大人になったからなのか
健康のためなのかは分からない

誰もあの頃みたいに
二次会へと繰り出すことなく
手を振り　分かれた

自販機の天然水が美味かった
いつもより飲み過ぎたようだ

さぁ、眠ろう