自問(2024.7.2)

文字数 393文字

50歳を過ぎてから
これで良かったのだろうか
と自らに問うことが増えた

子は手元を離れ
会社での立ち位置も見え
これで良かったのだろうか
これからどうすればいいのだろうか
と考える時間ができたのだ

すっぽりと
穴にはまったような
あるいは
沼にはまったような

身動きできないまま
じっと殻に閉じこもる

悔いはいくらもあって
あの時も
 あの時も
  あの時も
分かれ道をはっきりと思い出す

違う道を行けば
違う結果になっていた

けれど
妻とも出会わず
就職先も違ったはずで
子たちも生まれなかった

これで良かった
のかもしれないとも
ふと思う

違う道を行けば
悔いのない人生だった
とは限らない

どの道を行っても
悔いのない人生なんてないだろう

今また
分かれ道

残り時間を数えながら
損得勘定せずに

気持ちは昂るが
損得勘定せずに
本能のままに行くことは
できないだろうな

それが
僕の人生

悔いはあるが
やり直したいとは思わない

これで良かったのだ
このままでいいのだ
きっと
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