夢に現れた人(2024.7.3)

文字数 370文字

夢に現れた人がいて
そういえば最近
話していないな
と思って声をかけたら
言葉が溢れて止まらない

若い頃に世話になった先輩は
定年後も働き続けていたけれど
思うところがあって退職し
新たな環境へ飛び込むそうだ

 慣れは
 危険だ
 と思った

慣れ親しんだ環境に
不満も不安もなかったが
このままではいけない
と思ったのは
先輩が転職してイキイキしていたから

 このまま
 終わったら
 きっと後悔する

いつもにこやかで
心も安定した物静かなイメージは
きっと会社向けで
本当は違ったのかもしれない

彼は彼の道
僕は僕の道

定年が近づいても
続けるとも辞めるとも
決めていなかったが
考えてみようと思った

どうして夢に現れたのかは
聞かなかったけれど
どうしても僕に伝えたかったのだろうな
と思ったらありがたい

ここまで生きたら
成功か失敗かではなく
やったかやらなかったか
それだけな気がする

もちろん
やりたいことを
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