戯言(2024.8.22)
文字数 254文字
逃げ出したい
と思うけれど
逃げる気はない
だって
ここは
良くはないけれど
悪くはないのだ
慣れなのか諦めなのか
初老の独り言は風に消える
逃げ出したい
と思うけれど
追い出されたくはない
だってここは
明るくはないけれど
暗くもないのだ
戯れなのか真なのか
初老のため息は酒臭い
酔って現実から逃げる
くらいしかできない男なのだ
酔ったら足がもつれて
逃げ出せないことは知っている
追い出されたらどうしよう
と夢でも心配している男なのだ
逃げ出したいと思うのは
見逃してくれないか
怖くて
震えている
初老の哀れさに免じて
底辺でも
ようやく見つけた
居場所なのだ
と思うけれど
逃げる気はない
だって
ここは
良くはないけれど
悪くはないのだ
慣れなのか諦めなのか
初老の独り言は風に消える
逃げ出したい
と思うけれど
追い出されたくはない
だってここは
明るくはないけれど
暗くもないのだ
戯れなのか真なのか
初老のため息は酒臭い
酔って現実から逃げる
くらいしかできない男なのだ
酔ったら足がもつれて
逃げ出せないことは知っている
追い出されたらどうしよう
と夢でも心配している男なのだ
逃げ出したいと思うのは
見逃してくれないか
怖くて
震えている
初老の哀れさに免じて
底辺でも
ようやく見つけた
居場所なのだ