異常日常(2024.7.13)
文字数 181文字
夏なのに
雪が降っている
地面に落ちては
直ぐに消える
30℃を超えて
雪が舞うなんて
ありえないのだが
ありえないことが
目の前で起きている
触れてみたら
やはり冷たく
間違いなく雪だ
みんな
無表情で
歩いて行く
異常を異常と思わなくなった我々は
日常を忘れつつある
もう
何があっても
驚きもしない
まともでいるために
異常を異常と思わない
異常がやがて日常になる
反応したら負け
受け止めるしかないのだ
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