第28話 ピシュグリュの裏切りの発覚
文字数 1,047文字
アントレギュは、イタリアへ亡命していたプロヴァンス伯(後のルイ18世)*と行動を共にしていた。
ナポレオン麾下フランス軍がイタリアへ侵攻してくると、プロヴァンス伯はヴェローナへ逃れたが、アントレギュは、ヴェネチアに残った。そして、愛人である歌手のアントワネット・サン=ユバルティとともに、ナポレオンに拘束された。
ナポレオンはこの書類を、総裁バラスに提出した。バラスは書類を保持し、革命歴5年フリュクティドール18日(1797.9.4)、その効果を最大限に利用すべく、王党派を叩く目的で、これを使用した。
その彼を、再び取り立ててくれたのがバラスだったのですから、まさにバラスは、ナポレオンの恩人だったわけです。
その上、妻のジョゼフィーヌ***は、バラスの愛人だったわけですし!
***ブログ「ジョゼフィーヌ」
そりゃそうですよ。私は、ナポレオン、嫌いですもん。
ところで、このスパイ・アントレギュのその後については、映画も顔負けの後日譚があります。ブログにまとめてあります。