第27話 王党派、優位に
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毎年、選挙が行われ、議員の1/3 と、総裁の一人を改選する。
1797年、春。
上下院の過半数を王党派が占める結果となった。
また、この年選出された新総裁・フランソワ・ド・バルテルミーも、王党派だった。
そして、五百人会の議長に、王党派のピシュグリュが選出された。
97年の選挙によって、王党派が優位に立った。
しかしこれは、総裁政府にとって、好ましくないことだった。議員の中には、ルイ16世の死刑に賛成した者が残っている。ブルボン家がフランスに帰還するようなことにでもなったら、彼らの議員生命どころか、実際の命さえ、危うくなるかもしれない。
1797年の選挙の結果、総裁は、以下の5名となった。
・バラス(共和派)
・ルーベル Reubell(共和派)
・レポ― La Révellière-Lépeaux (共和派)
・カルノー(王党派寄り)
・バルテルミー François de Barthélemy(新メンバー:王党派)