第9話 フランス革命戦争2
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翌日、王制が廃止される。
続いて前述の通り、デュムーリエ麾下北軍は、ジェマップ(ベルギー)の戦いでオーストリア軍を撃破する(1792.11.16)*。これにより、北の低地地方(ベルギー/オランダ南部)への足掛かりをつかんだ。
①対仏大同盟(第一回)
93年1月。ルイ16世が処刑される。
これにより、また、フランスのベルギー、オランダへの侵略に危惧を憂えた諸国により、第一回対仏大同盟が結ばれる。これには、神聖ローマ帝国、プロイセン王国の他、イギリス、サルディニア(アルプスを挟んで国境を接接する)、スペイン(西の国境を接する)、ポルトガルが加わった。
②軍への派遣委員制度
派遣議員たちは、革命政府に謀意を持つ者、敵国との密告者の発見を任務としていた。また、戦争に負けると、軍の士気を下げたとして、上級将校たちが、逮捕拘束された(ギロチンにかけられた人も多かった)。
その一方で、彼らは、有能な若い将校を探し出し、取り立てた。
また、後に総裁政府の総裁となるカルノーも、この時期、派遣委員を勤めていました。彼は、窮地に陥ったドゥゼやオッシュを救い、軍務に復帰させています。
③農村部の蜂起と王党派の暗躍
革命が起きても、市民、特に農村部の暮らしは一向に良くならない。おまけに、神を否定されているから、信仰に頼ることもできない。従来通り、村の神父などに相談することもできない。農村部の不満は募るばかりだ。
こうして、ヴァンデやトゥーロン、リヨンなどで、大規模な農民蜂起が起こる。ヴァンデは王党派と結びつき、トゥーロンでは、イギリスが暗躍していた。
特にヴァンデでは、同じフランス人同士、残虐な戦闘になってな。マルソーが悩んでた。俺の場合は、1ヶ月ほどの滞在でよかったと思っている。
そんな中、ジャコバン派が台頭してくる。93年8月、総動員法施行。これにより、再び、フランス軍は、兵士の確保に成功する。