第31話 エジプトへ
文字数 845文字
同月26日
対イギリス軍創設。
最高司令官ボナパルトは、第二指揮権を、ドゥゼに留保した。ドゥゼは、これを引き受け、ドイツ軍右翼(旧ライン・モーゼル軍)の指揮権は、サン=シル*に渡した。
*後のナポレオンの元帥。この後すぐ、サン=シルもローマに派遣され、ライン河畔を離れる。
サン=シルは、ドゥゼより4つ年上。革命戦争初期からの友人です。ずっと同じライン軍に在籍し、競い合い、協力し合う仲でした。
19話「マンハイム陥落」でちらりと名が出てきます。また、ケール戦(22話「ケール撤退」)では、共同で指揮を執っていました。
ここまで彼の出番がなかったのは、あまりに身近な存在だったからです。
もちろん小説の中では、大事な箇所で、何度か出てきてもらってます。
パリで、ドゥゼは、ダヴーを、ボナパルト将軍に紹介します。
タイトルは、ダヴーと会ったボナパルトが、側近に漏らした、ダヴーの印象です。
'une foutue bête’
この言葉の訳語が定まらず、2つの解釈を掲げました。
私には、グーグル検索先生という、どこのサイトにも来て下さる熱烈なファンがいらっしゃいます。が、本作は、先生以外の方にも、読んで頂けた気がします。
それで、大変僭越ながら、NOVEL DAYSさんでも、小説版「負けないダヴーの作り方」の連載を開始したいと思います。カクヨム版に手を加え、図や肖像画などを入れた、完全版となります。
引き続き、おつきあい頂けたら、大変、嬉しいです。