第34話 真 理

文字数 935文字

~同日:東叡府(イースト-エリア)日儀光(ニッゴス) 叡照堂(ヘヴィ-オズ)
!?

ウッ・・・

グゥワァーーン、グゥオーン、グゥワァーーン、グゥオーン・・・
突然、耳をつんざく機械音のような轟音(ごうおん)が鳴り響く。
クッ・・・耳を(ふさ)いでも消えないぞ!!
轟音(ごうおん)武琉(タケル)たちの頭の中だけに鳴り響いている。
ウグゥアッ・・・
何だ・・・この音・・・MRI検査ですか?
グゥオーン、グゥワァーーン、グゥオォーーン、グゥワァーーン・・・
あの猿、どこまで行くんだ?
(まずい・・・私たちの持つ刀剣(ブレイド)は今、全滅している。)
・・・
(「ハミング-ウェイ」って・・・「(うな)りの道」ってことか・・・)
カッカァァーーー
!!
!!
!!
轟音(ごうおん)が突然鳴り()み、同時に強い光に包まれる。
聖秤典(ビブラ)を手に取りなさい。
(ビブラ?)
この世の真理(ヴェリタス)を知りたくば()れなさい。
(ヴェリ・・・タス?)
・・・
どうしてオレたちが選ばれるんだ?


(とく)を積む趣味はない。

私たちが選ばれたというより、

訪れた人をくまなく引き込んで品定めをしているのでは?

どうであろうとオレが()れていい訳がない。
・・・
やらなくちゃいけないコトがあるんだ。
・・・
用が済んで、覚えてたらまた来るよ。
・・・
強い光が消え、気がつくと武琉(タケル)たちは叡照宮(ヘヴィ-オズ)一角(いっかく)(たたず)んでいた。
何だったんだ、今のは?
・・・とりあえず先へ進みましょうか。
あん?
先程の銀色の猿が武琉(タケル)たちの後にくっついて来ている。
どうします?
いいんじゃねェの、御守り(アミュル)みたいなモンだろ。
武琉(タケル)は銀色の猿を「ルバ」と名付ける。

4日目の朝   『喧騒(けんそう)へと導かれ (ことわり)の片鱗に触れる』

(「喧騒(けんそう)」は当たっているようだが、2文節目はまるで逆だ、触れていないんだから。)

(ハズれたのか?それとも別の事象を指しているのか?)


(ん?いや、他の詩と違って「だろう(・・・)」表現が使われていない?)

(ここだけ逆説なのか?)

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登場人物紹介

【武琉(タケル)】

主人公

北叡府(イースト-エリア)佐儀渡(サッド)出身、22歳

牡羊座、A型、右利き

コンビニに勤務

アイドル好き


【神射(カンザシ)】

北叡府(イースト-エリア)佐儀渡(サッド)出身、27歳   

乙女座、B型、左利き

民間の旅行会社に勤務

冷静沈着

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