第44話 再 会
文字数 944文字
～同日：魔刃界 ～
あるとき気付くと、彼はいなくなっていた。
盗難にでもあったのか、
彼の行方は
・・・
・・・
それが今・・・再びこの腕の中に・・・
・・・
スイッチを押したまま指を手前へスライドさせる。
カシャァーン
折り畳まれていた鍔 の部分が大きく左右にせり出し、十字の形の一端を成 す。
指をリリースし、起動 させる。
キイィィーーーン
バシュゥゥー
！！
！！
！！
ブウゥゥーーン
ダンテ・・・元気だった？
久し振りだな、ヴァナシュ。
！！
！！
(ダンテ・・・だと！？)
(
退屈だったでしょ？
いや、そこそこ賑 やかだったぞ。
そう・・・
見てるだけだったがな。
(「眠るように静かに」かつ「大胆に暴虐を繰り返す」・・・)
・・・
なぜ泣く？
だって・・・
せいぜい、200年かそこらだろ？
490年でしょ・・・今までどこに・・・
・・・
・・・
行こうか。
そうですね。
ほらギグ、
あん？
待って！
！！
(一緒にいたいから留 めたのに・・・)
？
(ダンテのはしゃぐ 声が好き・・・でも、)
？
(それでも・・・いつも繋 がっている。)
！！
あくまでも推測に過ぎないが、恐らく好き同士なんじゃないか。
やかましい！
ギグ、塚船 の一族は今もいるのか？
さあな。
会ってみたい。
！！
え！？だって・・・
(今も塚船 は、あの時と同じ場所に居 を構 えているだろうか？)
・・・
(私のことを知る由 もないのだろうが・・・)
