第9話

文字数 540文字

『一人暮らししようと思ってる』
「学生って借りれるの?」
『そこは父親に相談してみる』
「そうなんだ」
『それで、借りれたら一緒に住もうよ』
「ああ、うん」

私は姉と住んでいて、二人のルールで家には誰も呼ばないというのがあった。
彼は実家だったので、二人で会うのは外かホテルになった。
彼の地元では1泊2千円のホテル?部屋?があって、お金がないから遊びに行った時はよくそこに泊まっていた。
『父親に相談したら団地借りてくれるって。家賃は自分たちで出さないといけないけど、まあいけるっしょ』
「うん」
『場所は俺の地元になるんだけどいい?』
「あー、ガールズバーが遠くなるなぁ。」
『いや、それも夜遅いし朝の仕事に変えれない?こっちの地元で探しなよ』
「えっ…ああ……うん…」
『まあ、借りるのに1ヶ月くらいかかるしお姉さんにも話しときなよ』
「1ヶ月?…あー…うん…」

姉と住んでた家は駅近でオートロックもついていて新しいところだった為、家賃が高かった。
元々、姉は大阪から付き合っていた彼氏と東京に出て一緒に住んでいた。
とても優しい人で仕事熱心で結婚間近だったが、彼の浮気が原因で破局。
その後、私が転がり込んで二人で家賃を払っていたため姉が1ヶ月後に家賃すべて払うのは難しく…引っ越すことを私は言い出しにくかった。
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