第43話

文字数 239文字

『あ、流産…してますね…。赤ちゃん…いないです』
先生は淡々としていた。
『胎盤とか掻き出すから、午後に少し手術しましょうか。』先生が話していたが、本当に遠くで先生の声が聞こえてて、私の耳にはうまく入ってこなかった。
私は昨日のトイレでの光景が鮮明に蘇っていた。
「私が殺した!!!!!!!」と思った。
赤ちゃんは最後に私に会いに来た。
そのまま赤ちゃんを持ったまますぐ病院にいけばよかったのに、私はトイレに流した。私が殺したんだ。
それしか頭になくて、看護師さんに体を揺らされて
ハッとした。
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