第91話

文字数 314文字

『…ちゃん、ななちゃん』
目を開けると母がいた。
『赤ちゃんみたよ。可愛かったね。疲れたね。』と母が私の髪を撫でていた。
意識はまだ朦朧としていて何も答えず目を閉じた。
何時間がたって目が覚めた。
とても喉が乾いていたが、体に力も入らずどうもできなかった。
看護師さんが除きにきてくれた。
『あ、起きた?赤ちゃんみたよー。可愛かったー。おめでとう。今悪露ってのがあって、オムツしてるからちょっと見ますね。おしっこはバルーンってのでやってるから尿意とかはないと思うけどちゃんと出てますよ。』
「喉乾いてて…」
『まだ飲んだり食べたり出来ないのよー。麻酔しててね。体ちょっと横にしよっか』
枕を何個か置いて体を横にしてもらったがとにかく喉が乾いていた。
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