第5話

文字数 298文字

『俺のジャンバーのポケットに手を入れといて。手が寒いっしょ』
「うん」
彼のジャンバーのポケットに手を入れていたけど、手がポケットの中まで回らなくてはみ出すのと、あまりの寒さにしがみつく手に力が入らなくなってきた。

『ちょっとコンビニ寄ろっか。』
「うん」
『温かいもの買おう』

途中でコンビニに寄り、温かい飲み物を買ってもらった。
その飲み物を彼のジャンバーの両ポケットに入れそれを握りしめててと言われたからそうしたけど、バイクを走らせると10分もしないうちに冷たい飲み物になっていた。

「手袋を外すと手がかじかんでハンドル握れなくなるから手袋貸せなくてごめん」と言われ、ただの嫌な奴じゃなかったんだと思った。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み