第48話

文字数 222文字

ベッドからずり落ちるようにして降りて、椅子に置いてあった服に必死に着替えた。
こんなところにいたくなかった。
体が思うように動かず頭もあまり働かないけどとにかくここにいたくなかった。
なんとか部屋から出て、受付に出たら彼と彼のお母さんと彼の妹がいた。
みんなびっくりした顔でこっちを見ていた。
『さっき、看護師さんがななちゃんはまだ薬が効いて寝てるって言ってたから…』 
「帰る」
『まだ体動かないっしょや?寝てていいよ?』
「帰る」
そういった後の記憶がない。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み