第48話
文字数 222文字
ベッドからずり落ちるようにして降りて、椅子に置いてあった服に必死に着替えた。
こんなところにいたくなかった。
体が思うように動かず頭もあまり働かないけどとにかくここにいたくなかった。
なんとか部屋から出て、受付に出たら彼と彼のお母さんと彼の妹がいた。
みんなびっくりした顔でこっちを見ていた。
『さっき、看護師さんがななちゃんはまだ薬が効いて寝てるって言ってたから…』
「帰る」
『まだ体動かないっしょや?寝てていいよ?』
「帰る」
そういった後の記憶がない。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)