第139話

文字数 318文字

「殴りたければどうぞ。それでも私は陽太と出ていきます」と伝えた。
私が押し倒されたとき、陽太が私の横まで来て「かーちゃん」と泣いていた。
彼は殴ることはなくすぐに上から離れて、実家に電話をかけ始めた。
このとき、部屋のインターホンが鳴った。
『俺が出るからここにいろ』と言われ、リビングから玄関を見ると警察が来ていた。
『叫び声と子供の鳴き声がするって通報があって』と言われた。
『夫婦喧嘩です。』と彼は言って、警察を返したが、警察は2度来た。
このとき、なぜ警察に助けを求めなかったのか今でも分からない。
彼を捕まえてほしいわけでも彼だけが悪者になるのは違うと感じてはいたが、それが理由かは分からない。
とにかく、私は陽太を抱きしめて大人しくしていた。
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