第138話

文字数 216文字

陽太は部屋に入ると安心したのか、またおもちゃで遊びたがった。
『なんでこうなったんだよ!!俺は自分の家族と過ごしてただけでなんで陽太と引き離されなきゃいけないんだ!!こんなことならいっそ、殴ってでも行くの止める』とこっちにきて、押し倒して私の上に跨った。
私はとても冷静で、彼が叫んだり部屋にあるものを投げつけているのがすべてスローモーションに見えた。声もゆっくり音として入ってくるだけ。
今まで彼を怖いと感じていたのに、恐怖はなかった。
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