第31話 ウナウナ
文字数 921文字
保険会社で事務をしていた頃、通信方法はテレックスだった。
各支社から届いた申込書をチェックし、不備を照会する。
用紙にカタカナで書いてテレックス室に持って行く。文字に限りがあるから、至急はウナ……だった。
ウナウナカイトウコウ……
(ずいぶん前のことなのではっきり覚えていない)
ウナウナとは『大至急』という意味。
英語のモールス信号『Urgent』のUとRが和文モールスのウとナに相当する事から来ているそうだ。
「ピーピー ピー ピー ピー ..」という電子音が流れており、これはモース(警部)とモールス信号(Morse code)とひっかけている。
Morseをモールス信号に直すと、
M(--)O(---)R(・-・)S(・・・)E(・)
となる……そうです。
オックスフォードを舞台に、肥満ぎみで頭髪も薄い見た目はふつうのおじさんというこれまでのヒーローイメージとはおよそかけ離れた主人公『主任警部モース』
大の女好きで酒好き。趣味のクラシック音楽をカーステレオでも大音量でかけ、現場に乗り付ける真っ赤なジャガーがトレードマーク。
直感の推理力を発揮し、相棒のルイスと共に難事件を解決していく本格ミステリー。(BS11より)
このおっさん、ひとりもので不摂生。病気になるよ、と思っていたら案の定……
テーマ曲が懐かしい。AXNミステリーで繰り返し観ていた。
ルイスが若い。
モースに勧められてオペラを観に行ったが、「なにが面白いんだか」と途中で出てきてしまう。
でもモースに鍛えられて、次の『ルイス警部』シリーズに。
モールス信号は仁木悦子の『消えたおじさん』に出てきました。少年が隣の部屋のおじさんと壁を叩いて話す。子どもならすぐ覚えるかも。
トントントン
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トントントン
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