第10話 終末
文字数 1,016文字
政治にも芸能にも情勢にも疎い。
同時多発テロの時はテレビもつけず、夫が帰るまで知らなかった。 (本当)
東日本大震災のときは、『三国志』のドラマを連続で観ていて知らなかった。 (誇張あり)
そんな私が、驚いたのは島田紳助さんの引退会見。
『なんでも鑑定団』はいつも夫が観ていたから。
あんなこと……あるんですね。
緊急会見といえば、悲惨な事件、事故や地震、水害。
政治家の不祥事や芸能人の不倫の謝罪会見。
見たくないし聞きたくない。
感動したのは、うん、これ。ずいぶん前だけど。
なんでしょう?
「同じ事がいつかまた起こる。問題は、いつ起こるかだ……」
今夜私は、アメリカ大統領としてではなく、一国家の首脳としてではなく、一人類として皆さんに語りかけています。
我々は、今重大な危機に直面しています。
これは聖書で言うところの○○○○○○。
この世の終わりです。
しかし、我々人間は歴史上初めて滅亡を逃れるための技術を手にするに至りました。
私はここで皆さんに申し上げたい。この災害を防ぐためにありとあらゆる手立てが現在とられています。
人類の飽くことのなき向上心、知識欲、一歩一歩築かれた科学の進歩、そして宇宙の神秘を探る果敢な挑戦、人間の技術と想像力が生み出したもの全て、戦争さえもが今回の試練に挑むための強力な武器となっています。
この混沌たる歴史の中で人類は過ちを犯し、争い、様々な苦しみや悲しみを経てきました。
しかし、ある一つのものが我々の魂をはぐくみ人類を進化させてきたのです。
それは勇気です。
地球の明日は今夜これから空高く飛び立とうとしている14名の勇気ある人々の手中にあります。
世界中のみなさん、みんなで彼らを見守ろうではありませんか。
神のご加護と幸運を……
映画アルマゲドン 大統領演説
アルマゲドン主題歌 エアロスミス
I Don’t Want to Miss a Thing(ミス・ア・シング)
エアロスミスの「I Don’t Want to Miss a Thing」といえば、1998年公開のアメリカ映画『アルマゲドン』の主題歌として広く浸透している。
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