第18話 嫌われ者だけど

文字数 1,076文字

【お題】 君の味方だよ


 わたしは嫌われものだ。

 名前には、「あざむく」とか「興ざめする」という意味がある。

 まあまあ美しいんだけどね。

 触るとトゲがあって驚くよ。

 ヨーロッパでは牧草地によく生えるけど、トゲがあるから、牛や馬も食べることはない。

 だから、わたしだけが食い残されて、雑草として広がっていく。

 なんともやっかいなわたし……


 ところが不思議なことに、スコットランドでは、わたしは国花として愛されている。


 昔、スコットランドがノルウェーの大軍に攻められたとき、夜襲を掛けようとしたノルウェー軍の兵隊がわたしを踏んで悲鳴を上げた。

 おかげで、奇襲に気がついたスコットランド軍は大勝を収めることができた。

 そして、それ以降、スコットランドの人々を悩ませていたノルウェー軍の侵攻はなくなったという。

 こうしてわたしは国を救った花とされ、スコットランドの国花や紋章となったのである。

https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=1259

 詩は、昭和20年に復員してきた当時18歳の横井弘が、疎開先の下諏訪の八島高原で、野に咲くアザミの花にみずから思い抱く理想の女性の姿をだぶらせて綴った歌詞に、八洲が作曲したうたが、NHKのラジオ歌謡に採用され、昭和24年8月8日から放送された。 NHKの「日本の歌ふるさとの歌百選」にも入選し、今でも皆に愛唱される歌となった。


 たまたま車に乗った時『あざみの歌』を聴き、『赤色エレジー』を思い出した。似てると思ったからでしょう。

【赤色エレジー】

 曲が八洲の作曲した『あざみの歌』に似ていることからレコード会社側の判断で八洲の作曲と表記したが、実際は作曲もあがたが手掛けている。

 あがたは直接八洲と会っており、その際に八洲から譜面を出されて「一緒じゃないか」と指摘されるも、「別にあなたの曲を聴いてこの曲を作ったわけじゃない」と反論、押し問答をしてそのままになった。

 後日「作曲者は八洲先生になりました」と報告を受け、解せないまま終わりになったという。 

(wikipediaより)

  

 

 オマージュだのパクリだの、よくわからないけど……

  

 メロディーはたった12音階を組み合わせて出来ている。

たった12音階のパズルでも『良いメロディー』と人間が感じられる組み合わせはごく僅か。

 自分が『良いメロディー』だと思って考えだしたメロディーが、既に既存曲で存在していた! なんて事も珍しくない……

 自分の知らない楽曲をパクってた……なんて、防ぎ用がありませんよね。

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