第18話 嫌われ者だけど
文字数 1,076文字
【お題】 君の味方だよ
わたしは嫌われものだ。
名前には、「あざむく」とか「興ざめする」という意味がある。
まあまあ美しいんだけどね。
触るとトゲがあって驚くよ。
ヨーロッパでは牧草地によく生えるけど、トゲがあるから、牛や馬も食べることはない。
だから、わたしだけが食い残されて、雑草として広がっていく。
なんともやっかいなわたし……
ところが不思議なことに、スコットランドでは、わたしは国花として愛されている。
昔、スコットランドがノルウェーの大軍に攻められたとき、夜襲を掛けようとしたノルウェー軍の兵隊がわたしを踏んで悲鳴を上げた。
おかげで、奇襲に気がついたスコットランド軍は大勝を収めることができた。
そして、それ以降、スコットランドの人々を悩ませていたノルウェー軍の侵攻はなくなったという。
こうしてわたしは国を救った花とされ、スコットランドの国花や紋章となったのである。
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=1259
【赤色エレジー】
曲が八洲の作曲した『あざみの歌』に似ていることからレコード会社側の判断で八洲の作曲と表記したが、実際は作曲もあがたが手掛けている。
あがたは直接八洲と会っており、その際に八洲から譜面を出されて「一緒じゃないか」と指摘されるも、「別にあなたの曲を聴いてこの曲を作ったわけじゃない」と反論、押し問答をしてそのままになった。
後日「作曲者は八洲先生になりました」と報告を受け、解せないまま終わりになったという。
(wikipediaより)
オマージュだのパクリだの、よくわからないけど……
メロディーはたった12音階を組み合わせて出来ている。
たった12音階のパズルでも『良いメロディー』と人間が感じられる組み合わせはごく僅か。
自分が『良いメロディー』だと思って考えだしたメロディーが、既に既存曲で存在していた! なんて事も珍しくない……
自分の知らない楽曲をパクってた……なんて、防ぎ用がありませんよね。
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