第7話 吾亦紅

文字数 976文字

 ひとりで墓参りに来たのは何年ぶりだろう? 

 結婚して10年。子どもはできなかったけど、うまくいっていると思っていた。

 ふたりで頑張って家も買ったし、頼れるのはお互いだけだから、毎年人間ドックも受けていた。

 義母も看取った。義姉達とも、甥や姪ともうまくやってきたつもり。

 単身赴任してたけど、まさかこうなるとはね。

 怒ったり、反省もしてみたけど、メールを見て、もうダメだと思った。 

 子どもにも懐かれているし……

 だから、決心するために、ここに来たの。

吾亦紅(われもこう)

歌:すぎもとまさと

作詞:ちあき哲也

作曲:杉本眞人

『吾亦紅』は、初回発売枚数はわずか258枚だったが、2007年3月に北海道のSTVラジオに於いて公開生放送の弾き語りライブをオンエアしたところ、放送中にもかかわらず問い合わせが殺到。 

 徐々に人気を博し全国に飛び火した。

 同年12月24日付のオリコン総合チャートで登場34週目にして7位を記録し、初のTOP10入りを果たした。紅白出場後その注目度は一気に高まり、総合チャートでも2位に記録を更新、演歌・歌謡チャートでは15週連続首位を記録するなど、記録的なヒットとなる。

(Wikipediaより)

 この歌はブティックで働いていたときに、カラオケ好きな店長が仕事中有線放送にリクエストして聴いていた。歌が上手な方でした。

 美空ひばりの『お祭りマンボ』もうまかった。

 

 先日、某サイトのお題で、このエピソードを思い出した。考えていたら……なんとも恐ろしいものに……

 完璧


 アルミ婚式

 うまくいっていると思っていた

 頑張って家も買ったし

 頼れるのはお互いだけ

 

 単身赴任してたけど 

 まさかこうなるとはね

 怒ったり 反省もしてみたけど 

 メールを見て もうダメだと思ったの

 子どもにも懐かれているし……


 川の向こう側 よく散歩したわね

 こんな日が来るとも思わず

 今日は銀婚式

 私はあなたの姓を名乗り続ける 

 あなたの帰りを待ち続ける


 家は手放せなかった

 身を粉にして働いたけど

 高く売れるというから

 そろそろ あなたを粉にしようか


【お題】 ふと散歩しながら思ったことを詩にしてみた

殺しの接吻(キッス)

サザンの歌なのですが動画がないので、カバー曲で。

ああ、私を殺(や)る前に、お別れのキッスをください……


ああ、殺られる前に殺ってしまった……

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