第55話 ホラー映画のミニマルミュージック 2

文字数 973文字

【お題】 みんなにおすすめしたい映画3選


 曲で選んでみました 3


 ホラーを映画館で観たくはなかったが、デビット・ヘミングスが主演なので、友人に一緒に行ってもらった。

  

 YouTubeを観ると、映画の映像はあまりないのに、この映画の解説はとても多い。もっと評価されるべきだ、芸術だと。

 でも、「約束です! 決してひとりでは観ないでください」

『サスペリアPART2(原題:Profondo Rosso、英題:Deep Red)は、1975年公開のイタリアのダリオ・アルジェント監督によるミステリーである。

 邦題は日本独自のもので、『サスペリア』の続編ではない。また本作は『サスペリア』(1977年)より前に製作されたが、日本では公開が『サスペリア』よりあとになった。

 邦題がこのようになったのは、同じアルジェント監督作であり、日本でヒットした『サスペリア』に便乗した興行的事情のためである。

 本作のストーリーの鍵となる視覚トリック(画面に真犯人が映し出されているにもかかわらず、それとわからない)は高く評価されており「映画秘宝EX最強ミステリ映画決定戦」での「ミステリ映画オールタイム・ベスト10」でも第1位に選出された。

 音楽はのちにアルジェント作品の常連となるゴブリンが初めて手掛ける。日本公開版ではピアノの連弾シーンやより詳細な人間関係描写などがカットされていたが、のちに完全版が公開された。

 ホラー映画のサントラといえば『エクソシスト』に使われたマイク・オールドフィールドの『チューブラー・ベルズ』が有名だが、このテーマも決してひけをとらない。ホラー映画史上に残る名曲。


 基本的にはロックだが、モーグ・シンセサイザーなどの電子楽器に加えて、タブラやブズーキなどのエスニックな楽器、恐ろし気な声やSEを駆使し、ミニマルなフレーズを連打するなど、とにかくアイデアが豊富に詰め込まれている。ザ・プログレッシブ・ロック!


 演奏力に秀でたバンドが映画『サスペリア』というテーマを与えられて創作した作品。当時絶頂にあったプログレッシブ・ロックの作品と肩を並べてもまったく遜色がない。イタリアでは前作ほどのヒットになっていないのがまったく解せない大傑作。


https://ameblo.jp/memeren3/entry-12855766156.html

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