第9話 メンズメイク・マジック
文字数 1,238文字
恋々子はドヤ顔で説明する。
部屋にいるだけなのに、晴朗太は既に何度も鏡を見ていた。
どおりで中学生男子にしては、落ち着いて見えるはず。
いつの間にか、恋々子は部屋のベッドの隅にいた。
つまり、そこまで離れてやっと兄が格好良く見えるのだろう。
鏡に映る自分を見て、晴朗太はやる気を出す。
こうも違いが明らかだと、やる気がでるというものだった。