第46話 クラウド
文字数 1,293文字
「クラウドで処理するとこんなに速いんだね!」
ヒカルちゃんは作業しながら感嘆の声を上げた。
いままで自分のPCで作業していたので、その速度の差が歴然なのだろう。
「そうだね。そもそも処理してる間も作業できるし」
僕がヒカルちゃんの言葉に相槌を打つ。
自分のPCでデータ解析をさせると、そのあいだ他の作業はできないし、さらに言うと蓋を閉じたりスリープさせてしまうと止まってしまう。もちろん電源を抜いて電池が切れてしまってもいけない。
「そう!それ!!」
ヒカルちゃんのテンションがあがる。
心当たりがたくさんあったのだろう。
ぼくも昔体験したのでほっこりしていた。
「今なにやってるの?」
ぼくは質問する。
なんでもできる状況にはなっているはずだった。
彼女がどこに興味をもったのかどの順番で進めようとしているのかも知りたかった。
「とりあえず顔取り出してる!」
ヒカルちゃんが言う。
彼女が監視カメラの映像を手に入れて、最初にやったのは、顔を取り出すということだった。
これはクラウドサーバの扱い方を学ぶということも含まれているのだろう。
「顔を取り出す??」
高崎くんが不思議そうに聞く。
一般の人からすると聞きなれない単語だ。
なにをしているのか想像するのはむずかしい。
「そうなんだよ!公開されてるフレームワークを使って顔だけを抜き出すんだよ!」
ヒカルちゃんが高崎くんでもわかるように説明する。
簡単に言うと、既存のシステムを使って、顔が含まれる画像を探して顔だけが映った状態に変換している。
そのようにした後に、探したい顔に似ているものを探す。
「ふむふむ?」
高崎くんが理解を進める。
半疑問形なのが気になったが、たぶん理解しているであろう。
「そのあと、今回抜け出した、犯人たちの顔を認識させて探す!」
ヒカルちゃんがビシッと言った。
そう今回の目的もきちんと理解しているのだった。
順番も正しい。
「お、いいね」
ぼくは微笑んだ。
予想どうりの手順設計能力だった。
「でも、これ一般的なフレームワークだからどこまで取れるかわからないんだよね!」
ヒカルちゃんが今やっていることから次に起こりそうな問題を説明した。
ここまではたぶんちゃんと動くはず、ここからはやってみないとわからない、という想定をしながら手を高速で動かしている。
「デフォルトのやつ?」
ぼくが聞く。
たぶんいままでの話から想像するにopenCVの基本の顔認識システムを使っていると思われる。
一旦それでどこまで通用するのか確かめてそこからさらなる作戦を考えるのだろう。
「そうなんだよ!」
ヒカルちゃんのテンションがあがる。
「それだと取れるのは正面だけかな」
ぼくはそう説明した。
「やっぱりそうだよね!一旦それでやってみる」
ヒカルちゃんは理解した上でその作戦を進める。工学の世界では動いているものが一番正しいからだ。
「うん、それがいいと思う」
ぼくもそのやり方に賛同した。
「ヒカルちゃんほんとに手際がいいんですね」
大和くんがそのやりとりを見て感心していた。
ヒカルちゃんは作業しながら感嘆の声を上げた。
いままで自分のPCで作業していたので、その速度の差が歴然なのだろう。
「そうだね。そもそも処理してる間も作業できるし」
僕がヒカルちゃんの言葉に相槌を打つ。
自分のPCでデータ解析をさせると、そのあいだ他の作業はできないし、さらに言うと蓋を閉じたりスリープさせてしまうと止まってしまう。もちろん電源を抜いて電池が切れてしまってもいけない。
「そう!それ!!」
ヒカルちゃんのテンションがあがる。
心当たりがたくさんあったのだろう。
ぼくも昔体験したのでほっこりしていた。
「今なにやってるの?」
ぼくは質問する。
なんでもできる状況にはなっているはずだった。
彼女がどこに興味をもったのかどの順番で進めようとしているのかも知りたかった。
「とりあえず顔取り出してる!」
ヒカルちゃんが言う。
彼女が監視カメラの映像を手に入れて、最初にやったのは、顔を取り出すということだった。
これはクラウドサーバの扱い方を学ぶということも含まれているのだろう。
「顔を取り出す??」
高崎くんが不思議そうに聞く。
一般の人からすると聞きなれない単語だ。
なにをしているのか想像するのはむずかしい。
「そうなんだよ!公開されてるフレームワークを使って顔だけを抜き出すんだよ!」
ヒカルちゃんが高崎くんでもわかるように説明する。
簡単に言うと、既存のシステムを使って、顔が含まれる画像を探して顔だけが映った状態に変換している。
そのようにした後に、探したい顔に似ているものを探す。
「ふむふむ?」
高崎くんが理解を進める。
半疑問形なのが気になったが、たぶん理解しているであろう。
「そのあと、今回抜け出した、犯人たちの顔を認識させて探す!」
ヒカルちゃんがビシッと言った。
そう今回の目的もきちんと理解しているのだった。
順番も正しい。
「お、いいね」
ぼくは微笑んだ。
予想どうりの手順設計能力だった。
「でも、これ一般的なフレームワークだからどこまで取れるかわからないんだよね!」
ヒカルちゃんが今やっていることから次に起こりそうな問題を説明した。
ここまではたぶんちゃんと動くはず、ここからはやってみないとわからない、という想定をしながら手を高速で動かしている。
「デフォルトのやつ?」
ぼくが聞く。
たぶんいままでの話から想像するにopenCVの基本の顔認識システムを使っていると思われる。
一旦それでどこまで通用するのか確かめてそこからさらなる作戦を考えるのだろう。
「そうなんだよ!」
ヒカルちゃんのテンションがあがる。
「それだと取れるのは正面だけかな」
ぼくはそう説明した。
「やっぱりそうだよね!一旦それでやってみる」
ヒカルちゃんは理解した上でその作戦を進める。工学の世界では動いているものが一番正しいからだ。
「うん、それがいいと思う」
ぼくもそのやり方に賛同した。
「ヒカルちゃんほんとに手際がいいんですね」
大和くんがそのやりとりを見て感心していた。