光と闇の跫(あしおと)
【これまでのあらすじ】
武田晴信は上田原で敗れたのちに武田の再起を志し、勝沼大善寺の勧進能を企画する。能奉行を任された小山田信有には気を許せぬ子がいた。その子の才覚を認めた武田信繁と山本勘助の推挙で、晴信は近習に取り立て小山田弥五郎の名を与える。弥五郎の出自には秘密があった。それゆえ父に疎まれていたことを、今わの際に語る信有。
弥五郎は武田家で頭角を表し、文武を学んでいく。
得度した晴信は信玄と号し、川中島の死闘に臨むが、この血戦はほろ苦い結果だけが残された。信繁も、勘助も討たれて死んだ。信繁から託された諱を、信玄は弥五郎に与える。小山田信茂の誕生だった。
漂白民(わたり)と武士の血に葛藤する信茂。上ナシの漂白民を従わせる織田信長。義信事件の余波で小山田弥三郎信有が罪状明白となったが、信茂は病死扱いでこれを匿う。信玄はこれについてみて見ぬふりをした。
信玄は西へと軍勢を動かすが、漂白民を采配する信長家臣〈弥右衛門の子〉の刺客により命を奪われる。後継者の勝頼と武田家御親類衆・譜代重臣の間には、不協和音が漂っていた。運命の長篠。武田家の失った人材は何物にも代えがたいものだった。小山田信茂の双肩に重い責務、それを支える筈の人材が次第に欠けていくなか、遂に織田の大軍が甲斐へと雪崩れ込んできた。
本作の副産物エッセイ「郡内おやまだ散歩へのお誘いagain」、小山田信茂公顕彰会ホームページにて月イチ連載中。併せてお楽しみ下さい。
小山田信茂公顕彰会ホームページ https://greenforestnagasak.wixsite.com/nobushige17
時代小説を執筆しています。
房州日日新聞・南信州新聞・西多摩新聞・南房総情報誌NNB・小山田信茂公顕彰会HPにて小説エッセイ連載中(2021年6月現在)。井上源三郎資料館HP・倉吉せきがね里見まつり公式HP等でも作品掲載中。
「Ambitious渋沢栄一青春譜(つむぎ書房)」「千人同心日光への旅 千人のサムライがゆく日光勤番(西多摩新聞出版)」好評発売中。
皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。
四方山のことはこちらへ。
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目次
完結 全28話
2023年11月28日 04:38 更新
- 第1話「勧進能」2021年06月11日
- 第2話「戸石崩れ」2021年06月11日
- 第3話「三国同盟」2021年06月11日
- 第4話「信仰と素波」2021年06月11日
- 第5話「川中島血戦(前)」2023年11月28日
- 第6話「川中島血戦(後)」2021年06月12日
- 第7話「伊勢 高野」2021年06月13日
- 第8話「義信事件(前)」2021年06月13日
- 第9話「義信事件(後)」2021年06月14日
- 第10話「涼風至」2021年06月14日
- 第11話「小田原(前)」2021年06月15日
- 第12話「小田原(後)」2021年06月15日
- 第13話「軍勢、西へ(前)」2021年06月16日
- 第14話「軍勢、西へ(中)」2021年06月17日
- 第15話「軍勢、西へ(後)」2021年06月18日
- 第16話「代替わり(前)」2021年06月19日
- 第17話「代替わり(後)」2021年06月20日
- 第18話「皐月の長篠(一)」2021年06月21日
- 第19話「皐月の長篠(二)」2021年06月22日
- 第20話「皐月の長篠(三)」2021年06月23日
- 第21話「皐月の長篠(四)」2021年06月24日
- 第22話「再生の烽火」2021年06月25日
- 第23話「幻の甲江和与」2021年06月26日
- 第24話「傾(なだ)れる人々(前)」2021年06月26日
- 第25話「傾(なだ)れる人々(後)」2021年06月27日
- 第26話「滅亡の賦」2021年06月28日
- 最終話「郡内」2021年06月29日
- 参考文献・資料等々2022年11月14日
登場人物
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小説情報
光と闇の跫(あしおと)
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 28話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- 歴史
- タグ
- 戦国, 武将, 武田信玄, 戦国時代, 愛憎, 歴史, 刀剣, 長編, 家族, 小説
- 総文字数
- 431,061文字
- 公開日
- 2021年06月08日 11:27
- 最終更新日
- 2023年11月28日 04:38
- ファンレター数
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