第1話 瀬踏み

文字数 4,465文字

「クランメさん、大陸議会の事務官から面会の要請が届いています。明日午後に『定期連絡』という件で、ドランジア議長の代理人として訪問されたいとのことです。如何(いかが)なさいますか。」


 クランメ・リヴィアは自室の電話機に届いた内線連絡を左耳に(あて)がった受話器で聞きながら、珈琲(コーヒー)(すす)りつつグラティア州で発行されている新聞を(なが)めていた。

 大見出しは昨日旧城郭都市トレラントが蒼獣(そうじゅう)の襲撃を受けて壊滅的な被害を(こうむ)った事件が掲載されており、クランメは分厚い眼鏡の奥で眉を(ひそ)めながらその報道記事を読み流していた。


——昨日の今日で来るんかいな。愈々(いよいよ)(くく)るしかないってことなんか。


「明日は休館日やろ。かえってやること仰山(ぎょうさん)あんねん。明後日の14時ぐらいにしてもろて。」

「承知しました。そのように返信致します。」


 そうして風蜂鳥(かぜはちどり)小屋からの内線は切れ、空になったカップを机に置いたクランメは深い溜息をついた。

 書架に詰め込まれた大量の参考書や資料、作業台に散乱する書類の山、そして透明な液体で満たされた何本もの筒状の瓶を茫然(ぼうぜん)(なが)めながら、(しば)しだらけるように椅子に(もた)れていた。

 (やが)てすっかり重くなった腰を上げると、一つ背伸びをしてやるべきことの優先順位を整理し始めた。


——

思っとる以上にうちも引継ぎとか色々あんねん。そんくらいの猶予(ゆうよ)(もら)わな(かな)わんで。



 ラ・クリマス大陸西部グラティア州、首都ヴィルトス近郊に建つアーレア国立自然科学博物館に、クランメは職員兼研究調査員として研究用の小部屋を与えられ従事していた。

 その自室に内線連絡を受けてから翌日の夕方まで(こも)りきりとなったクランメは、最後に風蜂鳥(かぜはちどり)小屋から一通の封書を発送させたのち、後頭部で結わえた象牙色(ぞうげいろ)の髪を揺らしながら、黄昏(たそがれ)の街並みを歩き始めた。

 大陸随一と言われるグラティア学術院に入学するため(よわい)18でこの首都を訪れてから10年が経ったが、その間にもガソリン自動車が道路を行き交い始めるなど、街は目紛(めまぐ)るしい変遷(へんせん)と発展を遂げていた。


 その中でも店構えが変わらない行きつけの酒場にクランメは立ち寄り、カウンター席でお気に入りの果実酒を(たしな)んだ。
 小柄な体型(ゆえ)に最初は未成年と間違われて一悶着(ひともんちゃく)あった店主とも、今では仕事の愚痴や冗談を交わせる程度の関係を築いていた。

 その店主に向かって露骨(ろこつ)に思い詰めたような口調で、クランメは突拍子(とっぴょうし)な問いかけを繰り出した。


「…なぁ、もし明日でこの世界が終わるとしたら、あんたなら最期(さいご)に何して過ごすん? …例えば、巨大な隕石が墜ちてきて世界が丸ごと吹っ飛ぶみたいな状況になったとしてな。」


 一方の店主はその仰々(ぎょうぎょう)しい質問と例えに何ら疑問を挟むことなく、グラスを(みが)きながら少し考えたのちに淡々と回答した。


「そうですね…私は酒場の店主ですから、貴女(あなた)みたいな(しお)れた顔をしているお客様に最後まで晩酌(ばんしゃく)の機会を提供し続けたいですね。」

「おい、乙女(おとめ)に向かって(しお)れた顔とか失礼にも程があるやろ。」

「ああ、でも本当の最期(さいご)は愛する妻子と過ごしたいですね。この人生で良かった、生きてて良かったと(かえり)みながら世界の終わりを迎えたいものです。」

「あっそ。()く相手間違えたわ。寝つきが(わる)うなる。」


 最早(もはや)手馴(てな)れているかのように店主に(あしら)われ、クランメは苦虫を()み潰したような表情を(やわ)らげようと、残っていた果実酒を一気に飲み干した。


貴女(あなた)はどうなのですか?」


 クランメは藪蛇(やぶへび)が引き寄せた嫉妬(しっと)の感情から逃げ(おお)せるべく早々に会計を済ませようとしていたが、店主は引き留めようと意味深な質問を同様に返していた。
 だがクランメは()かれるのを(あらかじ)め待っていたかのように、眼鏡の奥から(くら)眼差(まなざ)しを向けた。


「うちは研究員やからな、世界が吹っ飛んでも(のこ)せるもんがあるなら(のこ)す。そのために最期(さいご)まで足掻(あが)く。人生は何かを(のこ)せて初めて意味があるもんやと思っとるからな。」

「…まぁ、本真(ほんま)はそないな理不尽な最期(さいご)から逃れるために足掻(あが)くべきなんやろうけどな。」




 その翌日、予定していた14時にアーレア国立自然科学博物館の受付に現れた、カリムと名乗る大陸議会事務官の身形(みなり)をした青年をクランメは出迎えた。

 クランメは大して寒くもない館内で深緑色のストールを巻き、白衣の下にセーターと黒地のタイツを着用していたが、カリムは(まゆ)一つ動かすことはなかった。
 一方で青年は精悍(せいかん)な顔つきだが左目を前髪で隠していたためか、クランメはどことなく陰鬱(いんうつ)な第一印象を受けていた。

 だが彼が布に(くる)まれた棒状の荷物を手提げ(かばん)の持ち手に挟むように抱えている姿を見遣(みや)ると、そんな素性(すじょう)はどうでもよくなり、早速(さっそく)面会の場所へと案内することにした。

 その道中、展示されている珍しい草花や鉱石を見て回る来館客を尻目に、クランメは(ひと)(ごと)のようにカリムに話し掛けていた。


「アーレアに来るんは初めてか? ここは内戦時代に盛況だった闘技場を国が買収して改装してな、単なる展示場としてだけやなく自然科学関係の研究施設も色々と詰め込まれて充実しとる。うちも博士(はくし)じゃないんやけど、学術院できっちり勉学修めて、博物館の職員やりながら調査研究の手伝いをしとるんよ。まぁ後者の方が専門で、前者は(つい)でみたいな気持ちでやっとるんやけどな。」

「…そうなんですね。」

「ああ、ところで聞き慣れない(なま)りしとるやろ? うちはミーティス州の田舎(いなか)の出身やから、あの辺は(みんな)こういう(しゃべ)り方なんよ。でもヴィルトスに来てからも意地でも口調では迎合せえへんて決めとんねん。堪忍(かんにん)してや。」


 クランメは()()ない相槌(あいづち)を返すカリムを他所(よそ)に、館内の隅にあるいかにも古き闘技場らしい重厚な扉の前に辿り着くと、(てのひら)ほどの大きさがある錠前を(ほど)いてカリムを招き入れた。

 そして階段を下っていくと、円形の舞台を何段もの長椅子で囲むような広々とした地下空間が現れた。


 無数の照明器具によって照らされている舞台には、不似合(ふにあ)いな丸机と2対の椅子が置いてあり、丸机にはポットとカップが並べられていた。

 面会にしては大袈裟(おおげさ)すぎる会場設営にカリムは思わず足が止まったが、(なお)も舞台へ(くだ)る階段から振り返ったクランメが皮肉っぽく言い聞かせた。


生憎(あいにく)自室が散らかっとって大陸議会の事務官様をお持て成しできひんのや。それにここなら

。ちと寒いけどな。」


 そうしてクランメは颯爽(さっそう)と階段を(くだ)りきり、舞台に上がって着席しカリムの到着を待ち構えた。
 
 カリムは地下空間の肌寒さと妙な不気味さにやや警戒を強めながらも、薄暗い足元に気を付ける振りをしながらゆっくりともう一方の椅子を目指した。そして慎重に着席すると、クランメはまた他愛のない話を続けた。


「上が正々堂々たる決闘の場なら、ここは法外な賭け金が動く闇の闘技場だったなんて言われとる。国はそないな血生臭(ちなまぐさ)い歴史に(ふた)がしたかったんか知らんけど、この空間を特別展示場にでもしようとか当初は考えたんやろな。でも結局搬入出(はんにゅうしゅつ)の手間とか色んな課題があったんか文字通り(ふた)されてそれきりになっとんねん。」

「ところでこういうんは(むし)ろ若い子の視点が思わんとこで参考になったりするもんなんやけど、君はここに何飾ったらええと思う?」


「えっと…すみません、『定期報告』の件でお邪魔したんですが。」


 カリムはクランメの雑談に(まった)く迎合することなく、辿々(たどたど)しく本題に入ろうとした。


——(なん)や随分と空っぽな子やな…茶化して誤魔化(ごまか)すんは無理があるか。


 クランメは面白くないと言わんばかりに露骨(ろこつ)な溜息をつき、仕方なくその流れに従った。


「…で、(なん)なん?『定期報告』て。」

「いえ、その…『定期報告』とだけ言えばそれで伝わると(うけたまわ)ってきたのですが…。」



 細身な体型が更に恐縮するような気まずさを(かも)すカリムを前に、クランメは内心でもう一度溜息をついた。


——ドランジアの奴、どういうつもりやねん。トレラントの一件の後早々に部下を送り付けようとしたわりには、この子は

(なん)も知らんみたいやないか。

——いや、(わざ)(なん)も知らん振りして隙を突こうとしとるのかもしれへんな……まずは鎌を掛けてくべきなんちゃうか。



「『定期報告』と称してうちを訪ねる連中は(みんな)漏れなく『(かげ)の部隊』の一員やったんけど、君もそうなん?」

「…はい。」

「まだ若いのに、なんで『(かげ)の部隊』なんかやっとるん?」

「…ラ・クリマスの悪魔をすべて封印して厄災のない世界を実現したいからです。」

「それ、(みんな)して同じこと言うねんけど、本真(ほんま)に君の本音なん?」

「…僕自身、悪魔に因縁があったので、議長を通して志願した次第です。」


 質問を重ねる(たび)に、カリムは更に委縮していくように見えた。クランメもまたそれが過度な警戒や不信感に()るものでないと見ていたが、ディヴィルガムを託されているであろう立場としては逆に心配になるような反応でもあった。

 それを踏まえて、クランメは更に質問を続けた。


「いまは君がディヴィルガムの使用者ってことでええんやな?」

「…はい。」

「ほなら君が昨日まで起こった5つの厄災(すべ)てにディヴィルガムを使(つこ)うて対峙(たいじ)して、5体の悪魔を『封印』をしてきたってことなん?」

「…厳密には3体です。もう1体は僕と同行していた者が仕留めました。あともう1体…『貪食(どんしょく)の悪魔』は、確保することができませんでした。」



 詰問(きつもん)に苦しむようなカリムの答え方は、かえってクランメの不信感を強めることとなった。


——どういうことやねん。

うちのところに来たんとちゃうんか。…とはいえそんな嘘を並べる理由も判然とせえへん。ほんなら、次に探りを入れるべきは……。


 そこでクランメは、カリムが持参していた棒状の荷物に目を付けた。


「君が持ってきたディヴィルガム、少し見せてもろてもええか?」


 (おもむろ)に手を差し出すクランメに、カリムは反射的に身構えるような抵抗感を示した。だがそれはほんの一瞬であり、断る理由も浮かばなかったのか、布に(くる)まれた状態のまま恐る恐るディヴィルガムを手渡した。
 クランメはこれを(ほど)くと、両手で抱えるようにして古びた杖を観察した。

 今となっては見慣れた遺物であったが、それ(ゆえ)に先端に着装された鉱石の明らかな違和感に即座に気付いた。
 だがその反応にやや(いぶか)しむような視線を送るカリムは、杖の違和感を認知していないように見えた。


——これは…巧妙な(まが)(もん)や。うちを(あざむ)くつもりだったんか? いや、そないな(わか)(やす)い手口をドランジアが使うわけあらへん。そもそもこの子は本真(ほんま)(まが)(もん)を持たされてることに気付いてへんのやろか。

——しゃあない、もう一歩仕掛けなあかんな。…向こうが陰湿な手口に出るんなら、うちはこの子をとことん利用するまでや。


 クランメは贋作(がんさく)のディヴィルガムを握り締めたまま、(まぶた)を閉じて(みずか)らを落ち着かせるように一つ大きく息を吐いた。


 次にカリムへ視線を向けたときには、分厚い眼鏡の奥に浮かぶ瞳が、深海を思わせる紺青(こんじょう)色に揺らめいていた。


「ほんならうちがラ・クリマスの悪魔を宿しとる身やったとしたら、君はどうするん?」
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登場人物紹介

【ドール】齢19の修道女。

▶ラ・クリマス大陸北西部にあるディレクト州の歴史ある街ディレクタティオで暮らしており、グレーダン教の総本山であるディレクタティオ大聖堂に連なる修道院に属している。

▶生まれつきの白髪が忌み嫌われ、赤子の頃に大聖堂に託された孤児だった。

▶対人関係が希薄なため幼い頃から本の虫であり、好奇心が旺盛。

▶その性格が災いしてか、あることをきっかけに異端者、廻者として糾弾されることになり、その理不尽な仕打ちを機にラ・クリマスの悪魔を顕現させてしまう。

【死神】ドールの命を狙い対峙する謎めいた人物。

▶グレーダン教徒に似た紫紺のローブを纏い、真っ白で無機質な仮面を着けている。

▶グレーダン教に代々継承されてきた司教杖に似た、武器と言い難い杖を構える。

▶その先端に着装された黒い鉱石からは、悪魔を脅かす不思議な力が醸し出されている。

▶「死神」という名称は、ドールが便宜上付与したものにすぎない。

【ネリネ・エクレット】齢16の貴族令嬢。

▶大陸南東部ヒュミリア州、2大交易都市の1つであるメンシスを治める領主ホリー・エクレットの1人娘。

▶穏やかで物腰柔らかな性格だが、箱入り故に世間知らずである。艶のある金髪の持ち主。

▶だが突如メンシスを襲った猛烈な竜巻で被災し、親も家も失う。

▶街の再建を大陸軍に任せて親戚の元へ身を寄せることになるが、その言動はまるで別人になったようであった。

【カリム】大陸議会の事務官を名乗る青年。

▶年齢はネリネと同じくらいと思われ、左目を前髪で隠しており陰気そうな印象である。

▶身に付けている赤を基調としたシャツと議会所属を表すバッジを留めた黒地のチョッキは所定の制服のようなもの。

▶馬車に乗りメンシスを去るネリネに随行し、竜巻被害について聴取しようとする。

▶大陸北東部の孤児院の出身で、過去に何か苦い経験をしているようである。

【リリアン・ヴァニタス】ヴァニタス海賊団の若き首領。

▶巻き毛の金髪が特徴で、体術では随一の戦闘力を持つ。

▶急逝した父の遺言により、齢16にして首領の座を継承しているが、経験が乏しく未熟であるため、父の右腕であった幹部ローレンの助力を得ながら海賊団を存続させている。

▶海賊団はアルケン商会という善良な団体を騙る裏で、密輸品などの取引を働いていた。

【ロキシー・アルクリス】齢17の女使用人。

▶大陸中央部プディシティア州にあるセントラム農業盆地の領主クレオーメ・フォンス伯爵の別邸に仕える。

▶物心ついた頃から母レピアと共に別邸に棲み込みで従事しており、あまり外界との接触がない。

▶長い藍色の髪をしており、やや陰鬱な印象とは裏腹に齢離れした恵体の持ち主。

▶使用人長でもあるレピアとともに好からぬ秘密を抱えており、大陸軍側からの詮索を敬遠している。

【ルーシー・ドランジア】大陸平和維持軍 国土開発支援部隊の隊長。

▶すらりとした上背に長い黒髪を湛え、銀縁の眼鏡の奥に黄金色の瞳を覗かせる齢28の女性。

▶メンシス港の機能停止を受け、セントラムの生産品の出荷計画などを見直すべく部隊を牽引しフォンス邸別邸を訪れるが、密かに別の目的も念頭にあるらしくロキシーに探りを入れる。

▶飄々として掴みどころのない性格。身内も大陸議会の関係者であるらしい。

【ステラ・アヴァリー】齢24の孤児院管理人。

▶大陸北東部カリタス州の新興都市グリセーオで大陸軍が設立し運営を委託するジェルメナ孤児院に従事している。

▶領主キーウィ―・アヴァリーの1人娘であり、2年前に母から管理人の立場を継承している。

▶赤みがかった茶髪を三つ編みで束ねている。世話焼きで責任感や正義感が強い。

▶過去に厄災を経験して以来、1人でも多くの親なき子の命を護りたいと身を粉にして働いているが、結果としてこれ以上収容できないほどの孤児を拾ってしまい、食糧などの遣り繰りに頭を悩ませている。

【リオ】かつてジェルメナ孤児院で暮らしていた少女。

▶物語開始時点から7年前、グリセーオ西端を流れる川に独り漂着していたところを救助されたが、虚弱体質に陥っていたためジェルメナ孤児院に引き取られ静養することになる。

▶救助以前の記憶をほとんど引き出すことが叶わず、当時は齢7,8程度と推測されていた。

▶2年後に『強欲の悪魔』を顕現させてしまい、命を落としている。栗毛と鈍色の瞳が特徴。

【ピナス・ベル】伝説の瑠璃銀狼の血を引くラピス・ルプスの民の少女。

▶外見は齢12,3ほどだが、人間と比べて齢を重ねる間隔が緩やかで、既に30年生きている。

▶大陸北部アヴスティナ連峰の中腹にあるクラウザという集落で同胞と共に密かに暮らしている。

▶とある目的を果たすため『貪食の悪魔』を宿して鳥の姿となり、大陸西部へ向かっている。

▶7年前のとある出来事で人間側との軋轢を経験し、その際に『貪食の悪魔』を宿した母を失っているほか、サキナとも面識をもっている。

【オドラ―・ベル】ピナスの祖父であり、クラウザの集落を束ねる長老。

▶齢200を超え、ラピス・ルプスの民の特徴である銀色の毛並みは灰色にくすみ、全身毛むくじゃらである。

▶大陸の人間が内戦時代を経て現代に至るまでの歴史だけでなく、千年前から続く厄災についても口伝により知識を蓄えている。

▶人間と対立する気はないが、緩やかに数を減らしてく一族の行く末を憂い、『貪食の悪魔』を同胞から生み出さぬためにも、人間の手を借りてでも種を存続させるべきか思案している。

【クランメ・リヴィア】齢28の博物館職員兼調査研究員

▶大陸西部グラティア州、首都ヴィルトス近郊のアーレア国立自然科学博物館に従事している。

▶やや小柄で、分厚い眼鏡と象牙色の髪が特徴。大陸南西部ミーティス州の農村出身で、独特な訛りで喋る。

▶ルーシーとはグラティア学術院で同期生の関係だが、当時はあまり好ましい印象を抱いていなかった。

▶ラ・クリマスの悪魔の『封印』に関わるとある仕事を引き受けている。

【イリア・ピオニー】齢26にして大陸平和維持軍 国土開発支援部隊の隊長を務める軍人。

▶桃色がかった金髪と強い正義感の持ち主。国の平和のため心身を尽くそうとする厳格な性格。

▶現代に至る国内軍事を統括し続けた由緒あるピオニー家の娘。父ジオラスは元帥の地位にあり、2人の兄も同じく軍人である。

▶十代のころに出会ったルーシーの理想に感銘を受け、励まされたことでその背中を追い続けている。

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